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絵巻物に見る日本庶民生活誌
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1981/03/23 |
JAN | 9784121006059 |
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絵巻物に見る日本庶民生活誌
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
すごく興味深く面白い。 絵巻物は、鳥獣戯画、源氏物語絵巻、餓鬼草子、一遍上人絵伝なとなど、展覧会で見る機会は多く興味があったが、こんなにいろいろなことが読み取れるものだとは。 残念だったのは、添えられている写真が白黒で不鮮明なため素人目にはいまひとつ伝わりづらい。 日本絵巻大成を...
すごく興味深く面白い。 絵巻物は、鳥獣戯画、源氏物語絵巻、餓鬼草子、一遍上人絵伝なとなど、展覧会で見る機会は多く興味があったが、こんなにいろいろなことが読み取れるものだとは。 残念だったのは、添えられている写真が白黒で不鮮明なため素人目にはいまひとつ伝わりづらい。 日本絵巻大成を横に置いて見比べながら読みたい!(以前、源氏物語絵巻の巻は某所で見たことがあり、すごく綺麗に見えるのでよいなあと思っていた。試しに検索したら、地元の図書館には、2巻分しかなかった) こういった内容は、宮本の日本の習俗に対する深い理解をベースにしているからこそ読み取れるもの。もっといろいろ紹介される機会があればよいのにと感じた。
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図書室 p83日本は森がおおい →・弓は騎射には不向きでねらいうちに適した長弓が発達 ・ウジ(獣道)マチ(マチ)形式で狩る p87獣肉・魚をさばく時は手ではなく、箸をつかう p95造船技術の発達に倭寇 p103武士が朝鮮人は裸になるのかを嫌うが、日本は暑いとすぐ裸になる-日...
図書室 p83日本は森がおおい →・弓は騎射には不向きでねらいうちに適した長弓が発達 ・ウジ(獣道)マチ(マチ)形式で狩る p87獣肉・魚をさばく時は手ではなく、箸をつかう p95造船技術の発達に倭寇 p103武士が朝鮮人は裸になるのかを嫌うが、日本は暑いとすぐ裸になる-日本には褌があるから←湿度差のせいでなく? p117市→市のまわりに常設の店「マチヤ」ができた→「マチヤ」には商品を並べる棚「見世棚」があることから「ミセヤ」と呼ぶように p141藁を縄・草履・畳にと活用「日本文化のひとつの特色」藁の活用が稲の栽培を後押し p142布モノには紐の両端に石を括ったものをかけて抑える←布に石をのせるよりもスマートじゃない? p150「鉄砲出現まで弓がどれほど重要な武器であり、人々がその練習に励んだかは今日に残る多くの習俗をみてもわかる・・正月の神事として全国にわたって残存分布 p204貴族=マツリゴト=祭祀をする人。神仏:災害も豊作もすべて左右するもの 政治をマツリゴトというのはここから p213【絵解き】
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宮本常一 遺著「 絵巻物に見る 日本庶民生活誌 」とても面白い 絵巻物に描かれた民衆生活の様子から、当時の生活規範や習俗、民衆の有形文化の成り立ちを紐解いた本。 絵巻物から見る民衆生活は、残酷かつ不衛生で 野蛮な印象もある反面、公家や武家の社会と分けられ、タテ社会でなく 差...
宮本常一 遺著「 絵巻物に見る 日本庶民生活誌 」とても面白い 絵巻物に描かれた民衆生活の様子から、当時の生活規範や習俗、民衆の有形文化の成り立ちを紐解いた本。 絵巻物から見る民衆生活は、残酷かつ不衛生で 野蛮な印象もある反面、公家や武家の社会と分けられ、タテ社会でなく 差別のない ヨコに広がった 共生社会のように見えた。 絵巻物の中で 百鬼夜行絵巻 は特に興味深い。民衆の生活規範と信仰の密接度を感じる。民衆の意識として、日常生活のほか 目に見えないもう一つの世界があることを意味しているのでは?民具の化け物が 夜の世界で 思い思いに動いている姿は 愛さしさすら感じる。ほかに 百鬼夜行絵巻を文化人類学のテーマとした本があったら読んでみたい。 絵巻物に描かれた民衆 *民衆の明るさ〜生活の素朴さ、明るい表情、自由闊達な雰囲気 *民間の信仰や呪術〜民衆は遊びとしてとらえていた *仕事〜歌をうたい、掛け声をかけて労働をリズミカルに *縦の系列の中だけで生きていたのではなく、横へひろがりの中で生きていた 日本人の生活規範 *罪業深いものは地獄へ、善業功徳を積んだものは極楽へ〜を信じて日々を生きてきた *日々の生活の規範は 信仰に基づくものが多い 民衆の作り出す有形文化の区分 *軟質文化=制作にあたって刃物を用いず、手足により作る→誰でも作り方を身に付けることができる→家族内で制作 *硬質文化=木材、石、金属などの素材を刃物を利用して制作→職人、商品化
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