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心理療法対話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2008/03/19 |
JAN | 9784000234474 |
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心理療法対話
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この中に「河合隼雄先生の対談集に寄せて」 という中井久夫さんの文章があるのを知り購入。 その中井さんの内容についての、感想です。 たたき上げの精神科医(のような)中井久夫さんには、心理学者河合隼雄はどう映っていたのだろう。私には隣の芝生が青く見えたよう思える。 中井さんは1934...
この中に「河合隼雄先生の対談集に寄せて」 という中井久夫さんの文章があるのを知り購入。 その中井さんの内容についての、感想です。 たたき上げの精神科医(のような)中井久夫さんには、心理学者河合隼雄はどう映っていたのだろう。私には隣の芝生が青く見えたよう思える。 中井さんは1934年生まれ、河合さんは1928年生まれで6歳差である。 河合さんの弟、逸雄さんとは同級生である。(ちなみに隼雄さんと逸雄さんの間には幼くして亡くなった昭雄さんがいる) 中井さんは、逸雄さんが1996年に心筋梗塞で急死した状況と、兄・隼雄さんが2006年に脳梗塞で倒れた状況が似ていることをあげている。長として組織を組み上げようとしてしている矢先に、とんでもない渉外交渉を迫られていた状況が似ているというのだ。 組織をまとめるという仕事は、河合兄弟には苦手科目だったのかもしれない。 河合さんは、広い意味で生と死のあるべき姿を問う(啓蒙する)宗教家だと思う。読者は知らず知らずに河合宗の檀家になっているのだ。 河合隼雄がいなくては、なにかおおきな心理的思考法が、日本国民に、認知できなかった。一つの文化、河合法則という「人生の認識法」を啓蒙した人、教祖に近い人物、たぶん、河合さんを好きな人は、宗教にもハマりやすい人だと思う。(私もそんな気がする) 宗教に馴染めない、宗教に縁のない人にとって、河合さんの考えは宗教の代替えになっているのではないだろうか?
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大学図書館で借りる。 p134 宮迫:私は幸いにも親が離婚したせいで、夫婦関係とか、嫁姑関係とか、いわゆる家族の原点のなかで生まれる人間関係に対して、意識的に生きるところがあったわけです。でも意識的に、ということは不自然だという面とすれすれなんです。だから、意識的であることが決...
大学図書館で借りる。 p134 宮迫:私は幸いにも親が離婚したせいで、夫婦関係とか、嫁姑関係とか、いわゆる家族の原点のなかで生まれる人間関係に対して、意識的に生きるところがあったわけです。でも意識的に、ということは不自然だという面とすれすれなんです。だから、意識的であることが決して幸福だったとは思わない。けれども、出発点以上の不幸にはならなかったという感じはあります。 p151 やはり死ぬということが視野に上手に入ってないと、生きるほうがなかなかうまくいかないのです。今一般には死ぬことを忘れすぎていますからね。 p153 WHOが健康の条件として、これまでの身体的、精神的、社会的条件に、霊性を加えたことを、河合先生はどうお考えですか。 p155 進歩するということは、それに見合うストレスを引き受けるということです。 p156 宮迫:個人の負担が多くなると最終的に、どうでもよくなってしまいますね。そうすると、無自覚のどうでもいい、選択しないという生き方が出てきませんか。 河合:無自覚の幸せな人はそれで結構なんです。それはそれでどうぞおやりください。それでいける人はそれでいったらいい。幸か不幸か自覚の道に入った人はしようがないね。
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