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ダーウィン論
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 1977/09/22 |
| JAN | 9784121004796 |
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ダーウィン論
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
#中公新書 #今西錦司 #ダーウィン 論 ダーウィンの自然淘汰説(個体差により適者生存し遺伝される生物法則)を 批判した本 ダーウィンの自然淘汰説、著者の棲みわけ論 いずれも 人間社会学という感じ 生物が神の手なしでも自ら進化できることの論証を試みたダーウィンに対して...
#中公新書 #今西錦司 #ダーウィン 論 ダーウィンの自然淘汰説(個体差により適者生存し遺伝される生物法則)を 批判した本 ダーウィンの自然淘汰説、著者の棲みわけ論 いずれも 人間社会学という感じ 生物が神の手なしでも自ら進化できることの論証を試みたダーウィンに対して、著者の論考は、生物の進化が 神の創造したシステムの上に成り立っているようにも感じる 著者の進化論(ダーウィンとの違い) *生存競争の有無を問わず、運のよい個体が生き残る〜どの個体が死んでも支障がないシステムがある *棲み分け理論〜棲み分けが完成したら自然は一つの均衡状態にある 著者の言葉は生物学というより、思想に近い「進化は、歴史の一環〜偶然も必然も〜そのなかに突っ込んだまま、時の流れとともに流れてゆく」
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ダーウィン論とはあるものの、むしろ著者の考える日本人的発想の進化論で、日本人なら納得しやすいのではなかろうか。
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荒俣先生の『知識人100人の死に方』で取り上げられていて、棲み分けを調べていたら読んでみたくなった。 久々にものを考える新しいひとに出会った気がする。生き物という事実を相手にしているからなのだろうか。生きるということ、在るということに、これほど肉薄した科学者に出会うことはとっても...
荒俣先生の『知識人100人の死に方』で取り上げられていて、棲み分けを調べていたら読んでみたくなった。 久々にものを考える新しいひとに出会った気がする。生き物という事実を相手にしているからなのだろうか。生きるということ、在るということに、これほど肉薄した科学者に出会うことはとっても稀なような気がする。 自身の原点であるダーウィンを紐解きながら、自分の立っている前提、生命観に気づいていく様は、ダーウィンと対話しながら考える姿だ。突き詰めていく理論は、科学の枠組みを超えて物語のようになる。それは宇宙論のホーキング博士もそうであった。 古生物、生物の世界もまた、宇宙のひとつだと思う。存在が無限が、どこまでも拡がっている。今西博士はそんな無限が、無限であるがゆえに、多様であると同時に、まとまりをもって生きているそんな姿を見ている。自然とはひとの想像以上にバランスをとっている。人工的な環境こそ、そうした制限のとれた状態なのではないか。だからこそ、いろいろな変化が出やすい。自然はただ弱肉強食の殺伐とした世界ではなく、互いにけん制し、棲み分けながらなんとなく生きている。大きな変化があって、何か穴が開いたとしたら、それを埋めるべく新しい生物がその座を占める。けれどその座を占めるのは強いもの、環境に適応したとかいうのではなく、たまたま巡りあわせでそうなったにすぎない。 進化論の多くが後付けで、今いるタイがなぜずっとおんなじ顔なのか説明をつけてくれない。たまたまそうなっているというのをもっともらしく、それが環境にふさわしかったからだというベールで包んでしまう。ではなぜその環境がふさわしいとわかるのか、ふさわしいとする環境というその時の環境とは一体何を指すのか。そうしたことを遺伝子論は決して肉薄しない。存在を前に考え続けると、徒手空拳にならざるを得ない。そんな考える人間にまたひとり出会えた。
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