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漱石、ジャムを舐める 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/03/28 |
JAN | 9784101336510 |
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
夏目漱石の作品には数々の食べ物の描写が登場する。漱石の本を親に買い与えてもらった中学生時代、「この作家はもしかしたら食いしん坊なのではないか」と直感で思った。私も食いしん坊だからだ。 時を経てつい最近この本を知る。漱石と食べ物、当時の食文化の研究をされている筆者による著書だ。 胃...
夏目漱石の作品には数々の食べ物の描写が登場する。漱石の本を親に買い与えてもらった中学生時代、「この作家はもしかしたら食いしん坊なのではないか」と直感で思った。私も食いしん坊だからだ。 時を経てつい最近この本を知る。漱石と食べ物、当時の食文化の研究をされている筆者による著書だ。 胃弱なのに濃い味好き、今際の際まで食べたい物を追い求め、最期はひとさじのぶどう酒。最期の台詞は「うまい」。不謹慎ながらそれなりに幸せな最期ではなかろうかと思う。 漱石の作品に登場する食べ物が軒を連ね、「トチメンボー」や「越後の笹飴」あたりなどは少しニヤッとしてしまう。食いしん坊の私は本筋よりこの食べ物の描写の方を強く覚えていた。改めて作品を読んでも、同じ結果になりそうだ。 半分くらいがこういった作品にまつわる食べ物の話で、残りは当時の食文化などの年表や価格などの資料で面白い構成になっている。 タイトルがとても良い。医者から止められているであろうジャムを舐める漱石。全てがこのタイトルに詰まっている。根っからの食いしん坊っぷりが溢れていて最高だ。
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漱石先生の豪傑っぷりがわかる。 胃潰瘍なのにこんなに食べるっていうのは、やけくそだったのか、なんなのか… こういう研究おもしろそう!
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