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孤独な少年の部屋
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2008/03/31 |
JAN | 9784048839891 |
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孤独な少年の部屋
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
中島義道の少年時代回想記。独自に地図を作成し続けた日々。宇宙についての構想。昆虫・植物採集。紙芝居。等。「無意味」なことについて虚しさを覚えず、「精一杯努力」していた時期こそ少年時代。
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読了して(もしくは読書中)の一声は、「あぁ、いいなぁ」。 ここには、ヘッセの「車輪の下」を思わせるような少年時代の記録がある。 中でも私は「製図」の章にいたく共感するのだ。 例えば、「テストが終わるたびに蔵主のみなが私の机を取り囲んで『正解』を知りたがった。私はいつも『正解』でな...
読了して(もしくは読書中)の一声は、「あぁ、いいなぁ」。 ここには、ヘッセの「車輪の下」を思わせるような少年時代の記録がある。 中でも私は「製図」の章にいたく共感するのだ。 例えば、「テストが終わるたびに蔵主のみなが私の机を取り囲んで『正解』を知りたがった。私はいつも『正解』でなければならない。こうした使命感に燃えていた。―中略―、十点満点中七点しか取れない。頭に血が上り全身が麻痺状態になる。そんなとき私の頭を駆けめぐったのは『ああ、先生に申し訳ない!こんな馬鹿な間違いをして期待を裏切ってしまった!』 そう、周囲からの期待。私も多くの期待をかけられていた。 科目の担任が変わるたびに「うえの君頼むよ」、「うえの君期待しているよ」という言葉を何度かけられたことであろう。 しかし、そこで著者の中島さんと私が違うのは、中島さんはその期待に全身で応えようとした(何と美しいことか!)のに対し、私は逃げた。いわゆる登校拒否に近い形で学校に行かず、行っても期待に応えられないことを恐れた私は授業中眠りつづけることで責任を放棄し、自己を防衛したのである。 この本を見てそんな少年時代の自分を思い出した。 そして、涙が出そうになった。 わからない人にとってこの本は何の価値もないであろう。 ただの偏執狂的な少年の日々が感傷的に書いてあるようにしか思えないであろう。 でも、この感覚がわかる人にとっては自己の辛かった少年時代を思い出せる貴重な書である。 わかる人にだけお勧めしたい本だ。
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中島義道による少年時代の想い出。ふわふわした感じのエッセイで、読んでて自分の少年時代を思い出すような本だった。2008.4.9-9.
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