インド・不可触民の女たち

山下明子(著者)

• 販売会社／発売会社: 明石書店
• 発売年月日: 1986/12/01
• JAN: 9784750301433

商品レビュー

2013/11/27

インドのカースト制度は有名だけれど、そのカーストからもはずれてしまっている「不可触民」の女性たちにインタビューした、衝撃的な一冊。
発行は1986年だけれど、最近のニュースを見てもまだまだインドの現状は改善されていないような気がする。生まれながらに住む場所も職業も差別され、学校にさえろくに通えず、日常のあらゆることにカーストの違いが影響する。
その中でも女性のあつかいのひどさには体が震えるほどの怒りを感じる。

2011/12/17

ヒンズー教が人口の80パーセントを占める（2001年調べ）インドの現実。

身分の差を否定する仏教の発祥地なのにその精神はもはや廃れている。

2011/05/26

南インドにおける不可触民女性の現状(1980s)
インドといっても周知の通り、南北広大に拡がる大地を一つの国として認識しているのだが、南と北における人口比(バラモン、シュードラなどの比率)はだいぶ違ってくる。

南ではバラモンを頂点とし、ちょうど真ん中がほぼ空洞状態になっていて、シュードラ、不可触民が多数を占める。

「生まれ変わったら、不可触民でもいいから男に生まれたい」

そんな現状。
なぜ、そんなに女を軽視するのですか？
ぼくにはやっぱり、どれだけ考えても、苦悩しても、解りません。解せない。
ぼくのあたまのなかをむすうのぎもんふがうおうさおう
あたまがわれそうだ