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世界の歴史(10) フランス革命とナポレオン 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1975/03/10 |
JAN | 9784122001992 |
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世界の歴史(10)
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フランス革命の背景には、植民地拡大をめぐるイギリスとフランスの戦争がある。戦争で王室財政が破産の危機にあったことが、革命への導火線となっていた。結論から言えば、フランス革命はブルジョワのための革命であった。1789年に免税特権の廃止や、封建的特権の有償廃止などを実現したあとは、ブルジョワ層と農民層で守りたい利益が食い違ってくる。革命の最左派ロベスピエールによる恐怖政治は、反対者を切ってはまた現れる反対者を切るというもので、やがて自身も断頭台に上ることになった。残る中道派は政治の安定を軍隊に求めた結果、軍人ナポレオンが権力を握ることになった。ナポレオンによる民法典は有名だが、強調されたのは所有の自由であり、やはり革命がブルジョワのためであることを裏付けている。 フランス産業を作り出したのは私だ、とナポレオンは言ったらしいが、実際にヨーロッパ市場の拡大を求め、英露墺および普と対立する。外交とはサンドイッチにすることだという言葉のとおり、ナポレオンはロシアやプロイセンと同盟を結ぶことでフランス孤立策を破ったのだった。彼は軍事の天才であったが、そもそもフランスの人口が当時のヨーロッパ内では非常に多かったことも忘れてはならない、と筆者は言う。
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著者(責任編集者)は、フランス革命をナポレオンのブリュメールのクーデターを持って終結するという立場、頁数の7割を費やしフランス革命を解説している。ナポレオンについては少しあっさりしている印象だが、ナポレオンを「革命の子」と見れば主軸はやはりフランス革命にあり、本著の著者(責任編集者)の意図が顕れた構成となっている。 18世紀のフランスの人口は約2,600万人で欧州最大だったという。特権階級である僧侶(第1身分)は14万人、同じく貴族(第2身分)は40万人、非特権階級(第3身分)であるブルジョワジーは100万人、同じく農民は2,300万人、非農業勤労者が200万人という構成だ。フランス革命は第3身分のなかでもブルジョワジーが主導したことが特徴であるという。さらに、ブルジョワジーのなかでも特に特権階級に近い者達によるものであり、小ブルジョワジーを頼みの綱にしたロベスピエールは失脚を見ることになった。 フランス革命を庶民による革命と認識するのは浅はかということだろう。
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(1993.11.11読了)(1979.11.18購入) *解説目録より* 「自由・平等・友愛」の新しい理念と古い社会が凄絶に対決したフランス革命、その栄光と悲惨の中からナポレオンが登場しヨーロッパに嵐を呼ぶ。 ☆世界の歴史・中央公論社(既読) 「世界の歴史(2) ギリシアと...
(1993.11.11読了)(1979.11.18購入) *解説目録より* 「自由・平等・友愛」の新しい理念と古い社会が凄絶に対決したフランス革命、その栄光と悲惨の中からナポレオンが登場しヨーロッパに嵐を呼ぶ。 ☆世界の歴史・中央公論社(既読) 「世界の歴史(2) ギリシアとローマ」村川堅太郎著、中公文庫、1974.11.10 「世界の歴史(3) 中世ヨーロッパ」堀米庸三著、中公文庫、1974.12.10 「世界の歴史(4) 唐とインド」塚本善隆著、中公文庫、1974.12.10 「世界の歴史(5) 西域とイスラム」岩村忍著、中公文庫、1975.01.10 「世界の歴史(6) 宋と元」宮崎市定著、中公文庫、1975.01.10 「世界の歴史(7) 近代への序曲」松田智雄著、中公文庫、1975.02.10 「世界の歴史(8) 絶対君主と人民」大野真弓著、中公文庫、1975.02.10 「世界の歴史(9) 最後の東洋的社会」田村実造著、中公文庫、1975.03.10
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