火神被殺 文春文庫

松本清張(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 1980/10/09
• JAN: 9784167106508

商品レビュー

2010/05/19

「火神被殺」
「奇妙な被告」
「葡萄唐草文様の刺繍」
「神の里事件」
「恩誼の紐」

「火神被殺」と「神の里」の作中に出てくる歴史の勉強みたいな記述はどうも私の性には合わないみたいだ。それ以外ではおもしろく読めたんだけど。
雰囲気がよかったのは「葡萄唐草文様の刺繍」だったなあ。
一番好きなのは「恩誼の紐」これと似たようなのは他の短編でも見た。

この文庫では最後に珍しく作者のあとがきが書かれてあった。それぞれの作品に関しての説明書きが興味をそそられた。
「火神被殺」は、私らの地元の話でもあったんで、それもちょっと興味あったし。
あと「恩誼の紐」は、作者の幼少時代のことが入っているという。それを聞いて、私も似たような書き方をしているので、作者に親しみを抱いた。