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ふりだしに戻る(下) 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 1991/10/08 |
| JAN | 9784042735021 |
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
物語は国家プロジェクトに何故の男から誘われるところから始まり、プロジェクトの消失をもって終わる。 フィニイは1880年代こそ希望があり世界は素晴らしいと信じ現代(出版時1970年)は希望なく閉塞した時代だと語る。積極的現代の否定と過剰な過去礼賛に満ちている。 (上)は冒頭の吸引力が素晴らしいが、後半の執拗な1880年の描写は飽きてくる。(下)のメインである火災のアクションシーンは臨場感がある。 過去へ戻る物語は本書の他「ある日どこかで」「ゲイルズバーグの春を愛す」が既読。結局ノスタルジックな話が好きなのだ。
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上巻を読んだときに思ったけど、政府主導の研究、しかも莫大な資金を投入している研究ということは、それなりの見返りが国に対してなされなければならない。 歴史の真実がわかる程度の成果で、国がお金を出すわけがない。 だからある程度物語の流れは予想できるとはいえ、難局をどう切り抜けるか。...
上巻を読んだときに思ったけど、政府主導の研究、しかも莫大な資金を投入している研究ということは、それなりの見返りが国に対してなされなければならない。 歴史の真実がわかる程度の成果で、国がお金を出すわけがない。 だからある程度物語の流れは予想できるとはいえ、難局をどう切り抜けるか。 「過去」の難局を逃れるための決断。 「現代」の難局を逃れるための決断。 しかし、その決断が正しい保証はどこにもない。 歴史に責任を終える人間など、何処にもいないのだから。 “ただしかし、ぼくにわかっているのは、どんなに重大な決定でも、皆と同じように何もわかってはいない人間によって行われているということだ。彼らにはわかっているのは自分勝手な理屈の中でだけだ。彼らは、大気を放射能で汚染するのは正義のために必要だと信じている。彼らは科学者の発生学的発見を新たな怖ろしい病気を生みだすのに利用すべきだと信じている。しかも彼らは残り九十九・九パーセントを占めるわれわれの同意を求める必要さえないんだ。” これが書かれた時代は、われわれからするとすでに旧き佳き時代になってしまっている。 けれど、なんとタイムリーな文章であることか。 旧き佳き時代に想いを馳せることもあるだろうが、今自分が生きている時代を佳いものにするしかないんだよね。 現実に生きている私たちとしては。
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ニューヨークの様子をよく知っている人には楽しめるんだと思います。そういうサービスを作者も意図しているんだと思う。 タイムトラベルにつきものの、過去への介入の賛否の話がここでも出てきます。その解決として主人公に選ばせた方法に・・・フィニイの矜持を感じます。ノスタルジーだけをウリとしない、世界に向き合う姿勢を。一個人としての覚悟を。 ガルシンの「信号」というお話を思い出しました。
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