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パリへ行った妻と娘 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 1988/07/01 |
| JAN | 9784167269067 |
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パリへ行った妻と娘
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パリへ行った妻と娘
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商品レビュー
4.7
5件のお客様レビュー
異文化の中で生きる家族の物語が描かれた本作は、シリーズの集大成として、主人公の心情や葛藤が深く掘り下げられています。23歳になった継娘のユンがパリで新たな人生を歩む様子や、再婚した妻ナウさんとの関係を通じて、近藤氏の愛情や成長が鮮やかに表現されています。彼が抱える過去の傷や、妻を幸せにするための決意が、読者に深い感動を与えます。また、著者自身の健康問題も描かれ、彼の内面的な解放の試みが感じられる点も印象的です。国際カップルのユーモアや愛情に満ちたエピソードが、時代を超えて読み継がれる名作としての魅力を放っています。全体を通して、近藤氏の「なみはずれて量の多い愛」が優しさと共に滲み出ており、異文化理解の大切さを堅苦しくなく伝えています。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
著者の方のおおらかと…
著者の方のおおらかというか、物事に動じないというか、新聞の特派員の中でもちょっと違う方だったんだろうな~と思わせるエピソード満載。
文庫OFF
「ベトナムから来た妻と娘」3部作の最後。娘ユンちゃんの「なに人になるか」は答えが出たようだ。といっても結局は成り行き、偶然で、著者夫妻の教育が功を奏したわけではない。まあそういうものだ。 3冊目では再び著者とベトナム人の奥さんとの関係が大きく取り上げられる。娘の教育同様、こちら...
「ベトナムから来た妻と娘」3部作の最後。娘ユンちゃんの「なに人になるか」は答えが出たようだ。といっても結局は成り行き、偶然で、著者夫妻の教育が功を奏したわけではない。まあそういうものだ。 3冊目では再び著者とベトナム人の奥さんとの関係が大きく取り上げられる。娘の教育同様、こちらも平均的な日本人から見ると型破りだ。寛容というか、自由というか、「かみさんをどこまで甘やかすんだ!」著者はまた怒られたらしい。当人同士がそれでよいと思っているのなら、他人が口出す筋合いの話ではないわけだが。 著者は若い頃からあちこちの国で暮らしたボヘミアンで、現在は新聞記者として世界を駆け巡る身。奥さんは戦時下のベトナムを一族郎党を率いて生き抜いた女傑で、日本、タイ、フランスで暮らしたコスモポリタン。きっとフランスはこんな感じなんだろうし、グローバル・スタンダードな夫婦関係ってこういうものなのか、と思ったのだが、死別した著者の前の奥さんの話を読んで、そんなに脳天気なものではないのかもしれない、と思った。陽気な友達の、思いがけない本音を聞かされたように、ヒヤッとした。 本書から数年後、著者は没する。 サイゴンから来た妻と娘は、その後もたくましく、タフに暮らした(ている)ことだろう。その点は心配していない。 そしてそれが、著者の望みでもあったのだろうと思う。
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『サイゴンから来た妻と娘』で始まったシリーズも3冊目。継娘のユンは23歳になって、パリでバカロレアを取得し、職業学校に入り、婚約者もできる。こうしてユンがフランスで生きていくことがほぼ決まり、近藤氏の妻ナウさんは、パリにアパルトマンを買い求め、拠点を定める。衝動買いのように家を買...
『サイゴンから来た妻と娘』で始まったシリーズも3冊目。継娘のユンは23歳になって、パリでバカロレアを取得し、職業学校に入り、婚約者もできる。こうしてユンがフランスで生きていくことがほぼ決まり、近藤氏の妻ナウさんは、パリにアパルトマンを買い求め、拠点を定める。衝動買いのように家を買ってしまうやりたい放題のような妻だけど、近藤氏はこんなふうに考えるという。 亡くした前妻に対する責め、心の傷を癒されよう、救われるようとするために利用したのだから、その借りを返すために今の妻をしあわせにしてやる以外にないと。「再婚に際し、私はひとつだけ自らの心に誓った。自分自身の自我はけっして捨てない。捨てようとしてもすでに捨てられるものではない。生まれついての性格が、石の塊によってさらにかたくなに凝結してしまっているのだから。その代わり、夫としての彼女の行動や心の動きに物言いをつける権利はいっさい放棄しよう、と。その気紛れも、物欲も、ときには不実も、すべて彼女の心の赴くままに応じようと。内なる取引き、といってもいい。」(p.244) こう考えることができるなんて、愛の深い人だな、大人の「男」だなと思う。このシリーズも巻を重ねるだけ時を経て、この本では国際カップルの面白おかしい話だけでなく、こんな具合に近藤氏の心情がこれまでになく吐露されたものになっていたと思う。近藤氏がナウさんによって生き返った証拠といえるのでは。 近藤氏と高校時代からの友人だという吉川精一さんの解説がいい。
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