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鼠 鈴木商店焼打ち事件 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1975/03/10 |
JAN | 9784167139018 |
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商品レビュー
3.7
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
H28.1.24-H28.3.18 (あらすじ) 大正七年、一介の商店から三井・三菱と並ぶ大商社に成長した鈴木商店は、米の買い占めを噂され折から起こった米騒動の群衆の焼打ちにあった。第一次大戦による好況から戦後の不況へ、そして昭和初頭の恐慌に至る激動の時代に諸悪の根源と指弾された同店の盛衰とその大番頭・金子直吉の劇的な生涯を描く異色作。 (感想) 大正時代に三井・三菱にならぶ大商社が存在し、そして破綻した?全く知らなかった歴史だけに期待して読みましたが、これまで読んだ城山三郎さんの中で最もとっつきにくく、苦戦しました。 鈴木商店はメディアや政治に殺されたことを、検証していく内容です。知らなかった知識を得ることは楽しかったが一次資料や事実を元に情報を開示していく手法が濃く物語としての構成が薄く、正直余り面白く読むことはできなかった・・・。もっと頭が良ければと思うことしきり。
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昨今の原発報道を聞いていて、ふと本書のことを思い出し、約20年振りに再読した。 いまから95年前、高騰する米価について、大阪朝日新聞は、三井、三菱を凌ぐ新興の鈴木商店に関するねつ造記事を流布し、庶民を扇動した挙句、結果、鈴木商店は焼き討ちにあってしまう。 国益のためとまっす...
昨今の原発報道を聞いていて、ふと本書のことを思い出し、約20年振りに再読した。 いまから95年前、高騰する米価について、大阪朝日新聞は、三井、三菱を凌ぐ新興の鈴木商店に関するねつ造記事を流布し、庶民を扇動した挙句、結果、鈴木商店は焼き討ちにあってしまう。 国益のためとまっすぐに進む大番頭 金子直吉は、何ら防戦することなく、足元をすくわれてしまう。 ここまでは、まさに前述のとおり。弱者の見方かのような仮面を被り、国益を無視した報道を続け、人気を取り、存在感を示したい大手マスコミの姿は全く変わっていない。 しかし、今回、気になったのは、丁稚あがりの社員たちと高商卒のエリート社員たちとの確執の間に立つ支配人 西川文蔵の存在。彼の早逝が、鈴木商店の崩壊の始まりといってもよい。 対立の間にたち、会社をまとめようとするリーダーの葛藤。今も昔も変わらないリーダーの厳しさを感じられた気がした。そうしたとき、マスコミの体たらく報道には与せず、自らの意見をしっかりと持つべきだと改めて思った。
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鈴木商店は、戦前に、神戸に存在した日本の財閥で、仕事でたまたま調べる必要があって、この本を読んだら面白かったので、選びました。
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