「縁側」の思想-アメリカ人建築家の京町家

G.ムーサス(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2008/03/24
• JAN: 9784396613051

商品レビュー

2016/03/29

著者の建築がいかに好きかが、どの章でもひしひしと伝わってきた。
自邸の町屋の庭と洗面の考察は、なるほど。谷口吉生さんが好きだけど著作がないので、ムーサスさんを通して谷口さんを少し知れて面白かった。

2015/07/02

アメリカで日本建築を学んだ著者はもっと日本建築のことを学ぶため、京都にある建築事務所に就職します。けれど住むことになったのはボロボロの町家。著者は休日に家の修理をするうち、家の中に日本独自の空間があることを発見します。外国人の視点から普段は気付かない日本建築の良さを考えさせられます。

2011/10/05

槇総合計画事務所、谷口建築設計研究所、中村外二工務店という経歴。通常、なかなかない経歴だと思われるが、それをアメリカ人の方が経験し、京都で独立して、国内外で活躍されているというのがユニーク。
屋根中心の東洋。壁中心の西洋。
住まいや建築に対する視点の違いが自然や近隣とのつきあい方、距離感の違いを生んでいると分析。
縁側を代表とする日本建築の曖昧な場所の良さをわかりやすく伝えてくれています。