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荘子 古代中国の実存主義 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1964/03/30 |
JAN | 9784121000361 |
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荘子
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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
落ち着いた「荘子」所論
『荘子』というと欣喜雀躍してしまうのだが、本書は落ち着いた雰囲気の格調ある「荘子所論」になります。著者は道家研究の第一人者で、道家が脚光を浴びる前から研究に専念されたといいます。 落ち着いた、といっても、しばしば熱くほとばしる口吻があります。 少し長くなりますが、引用します。...
『荘子』というと欣喜雀躍してしまうのだが、本書は落ち着いた雰囲気の格調ある「荘子所論」になります。著者は道家研究の第一人者で、道家が脚光を浴びる前から研究に専念されたといいます。 落ち着いた、といっても、しばしば熱くほとばしる口吻があります。 少し長くなりますが、引用します。 「その変化の流れの中で生まれかつ死んでゆくそれぞれの個物(人間)は、おのれが今それとして在る現在、今という時間をただ精一杯に生きればよい。おのれが今それとして在ることが、そのまま道──真実在の世界なのであり、現在という時間がそのまま永遠なのである。現在という時間こそ己れにとっての一切の時間であり、これを離れて永遠の時間とよばれるものが別個にあるのではない。今という時間を精一杯生きることこそ己れが生きることのすべてであり、これを離れて個物(人間)の真実なる生き方が別個にあるのではない。」(本書153頁) 道家研究の先駆者の本。荘子ファンなら読まない手はありません。
聖熟女☆ミ
あとがきを読んで、荘子よりも作者の人となりに興味が湧いた。 荘子の哲学は面白いし、共感したり、なるほどと膝をうつところも少なくないが、ぶっちゃけ現実的ではない。宮本武蔵に似たようなぶっとんだところがあると思う、ある意味で。 この直前に加地伸行の儒教の本(やはり中公新書)も読んだが...
あとがきを読んで、荘子よりも作者の人となりに興味が湧いた。 荘子の哲学は面白いし、共感したり、なるほどと膝をうつところも少なくないが、ぶっちゃけ現実的ではない。宮本武蔵に似たようなぶっとんだところがあると思う、ある意味で。 この直前に加地伸行の儒教の本(やはり中公新書)も読んだが、二人の著者の性格が真逆すぎておもしろかった(書籍の質としては荘子がよかった)。
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荘子の思想の解説書です。 「あとがき」には、「私としてはただ現在の私が理解する私の『荘子』を、私なりの表現で説明する以外にいかなる方法もなかった」と述べているように、『荘子』のテクストの内容を読み解き、著者自身の観点からその内容についてわかりやすい解説がなされています。 従来...
荘子の思想の解説書です。 「あとがき」には、「私としてはただ現在の私が理解する私の『荘子』を、私なりの表現で説明する以外にいかなる方法もなかった」と述べているように、『荘子』のテクストの内容を読み解き、著者自身の観点からその内容についてわかりやすい解説がなされています。 従来の解釈では、『荘子』の「内篇」が比較的古い部分であり、荘子そのひとのほんらいの思想に近いとみなされてきたと著者は説明し、そうした理解を基本的には正しいものとして受け入れつつも、「最近の私はむしろ内・外・雑篇の形式的な区別を重視することよりも、その枠をはずした全体の中で荘子的な哲学の本質のようなものを選択してゆくことにより大きな関心を抱いている」と述べています。本書はそうした観点から、荘子の思想のもつ意義について考察が展開されています。 このような議論を展開するにあたって著者が設定したのが、荘子の思想を「古代中国の実存主義」とみなすという視点です。すなわち、「万物斉同」という立場から、この世の人間がとらわれているあらゆるしがらみを放擲し、人間の自由を追求する思想として、荘子を解釈するという試みがなされています。
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