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日本語と外国語

鈴木孝夫(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1999/11/08
JAN 9784000923156

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2024/01/28

『日本語と外国語』(1990年、岩波新書)のほか、『鈴木孝夫言語文化学ノート』(1998年、大修館書店)に収録された論文6編が含まれています。 『日本語と外国語』は、われわれが世界を理解するための文化的なの枠組みが、言語間におけることばの意味のズレを生み出すことを、豊富な例をあ...

『日本語と外国語』(1990年、岩波新書)のほか、『鈴木孝夫言語文化学ノート』(1998年、大修館書店)に収録された論文6編が含まれています。 『日本語と外国語』は、われわれが世界を理解するための文化的なの枠組みが、言語間におけることばの意味のズレを生み出すことを、豊富な例をあげて論じています。また、こうしたことばの意味のズレは、われわれがふつうに外国語を学んでいるときには気づかずにやりすごしてしまうことが多いと著者は指摘し、とくに人文科学の分野では他国の文化や思想を正しく理解するためにも、これらの問題に目を向けることが必要であるという主張が展開されています。 そのほか、日本語における漢字の役割についても、著者自身の意見がわかりやすく述べられています。アルファベットのような表音文字を用いる言語は「ラジオ型言語」であるのに対して、漢字のような表意文字を援用することで難解なことばの理解が比較的容易になっている日本語を「テレビ型言語」と著者は呼びます。こうした比較を通して、かつて存在していた漢字の廃止や制限を求める意見が、日本語の特質についての無知に由来していることを鋭く指摘しています。 個人的に印象にのこっているのは、ギリシア語において鯨を意味することばと蝶を意味することばが同じであることについての論文です。著者がこれら二つの意味の連関に気づいたエピソードには、つねに言語にまつわるさまざまな問題についての疑問をいだきつづけていることが、何気ない日常のできごとのなかに問題の解決のいとぐちを発見することにつながっていくことが示されているように感じました。

Posted by ブクログ

2011/11/16

「外国語を学ぶことは見知らぬ国を旅することに等しい」という格言があったと思うんだけど。ググっても出てこない。 外国語を知らない者は、自国語についても無知である。byゲーテ http://kuroneko22.cool.ne.jp/50-k1.htm 特定の文化を全ての基準と思...

「外国語を学ぶことは見知らぬ国を旅することに等しい」という格言があったと思うんだけど。ググっても出てこない。 外国語を知らない者は、自国語についても無知である。byゲーテ http://kuroneko22.cool.ne.jp/50-k1.htm 特定の文化を全ての基準と思い込むこと、そしてそれを絶対化することは誤りだ。 言葉は生きものだ。常に完成して、しかも変化を続けている。 言葉が目に映る現実を定め、現実が言葉を変化させる。言葉にはそれぞれの文化、習慣、歴史が秘められている。だから外国語の学習には文法や単語を覚えるだけでは不足だ。言葉の背景となる文化、習慣、歴史も同時に学ぶ必要がある。 日本語、主に漢字の合理性。 日本語の高級言語は日常的に用いる漢字を使って作られているので、専門家でなくても、意味を類推することができる。一般の人が漢字を組み合わせて、新しい熟語を作ることも、新しい漢字を作ることすらできる。 日本語は音声構造に厳しい制限があり、また基本語彙の意味が抽象的であるため、個別の事柄を正確に伝えようとすると、どうしても文章が長くなる。その短所を感じや形容詞でカヴァーしている。 ギリシャ語 古代ギリシャ語で、蛾と鯨は綴りが違う同音語だ。鯨のしっぽが蛾の形に似ているので、鯨をはじめて見た古代ギリシャ人が「蛾」と呼び始めたのだろう。 ロシア語 ロシア文学や歌の中で「鼻」が出てきたら、それはペニスのこと。ゴーリキイの『鼻』をもう一度読んでみようかな。 フランス文化で鼻は、困った物、嫌な物として一般に受けとめられている。 トルコ トルコ語の親族用語は首尾一貫して「自分」を中心にしている。 日本語の親族用語は、各人の地位を表す固有名詞として使われている。しかし、伝統的社会が近代社会に移行して、家庭内の社会的地位の落差が解消するにつれて、家族を親族用語で呼ぶことが少なくなっている。 テクノニミーteknonymyという概念について ある人を、その人の家族の誰かとの関係を示すことによって呼ぶ習慣をアロニミーallonymyという。 テクノニミーはアロニミーの一種で、その人の子供の名と父母を表す言葉を組み合わせて、間接的に呼ぶことをいう。 国によっては虹の色を七色以外で表現するとか、太陽の色を黄色と認識しているとか、人前で素足を見せるのは、裸になるのと同じという意味を持っている文化もあるとか。 今では一般常識レベルの知識だけど、まだ知られていなかった時代にその事を紹介した。日本と外国の認識の違いを指摘しているだけではなく、その違いに気付くには数多くの偶然に頼らなくてはならなかったことを述べて、その経験から外国語学習にはその国の文化、慣習、歴史を知ることが不可欠だと指摘している。それが、どんなに知っても知り尽くせないことであることも。 目の前に存在しているけれど、誰も気付かないでいることに気付く人が独創性のある人というそうだ。鈴木孝夫先生は独創的だ。 鈴木孝夫先生の文章は一文が長いのに読みやすい。「短文=良文」でないように、「長文=悪文」でもないんだな。私も、「頭の中ちょースッキリ整理できていて、しかもいつでも好奇心に満ちています」って感じの文章が書きたいもんだ。 櫻井邦朋『「考え方」の風土』 森岡健二『文字の機能』 福田恒在『國語問題論争史』 ゲーテ『西東詩集』 イスラム神秘主義の思想に間接的な影響を受けて書かれた。 『ゲーテ全集』生野幸吉訳 竹内良知 国廣哲彌『意味の諸相』

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