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失われた手仕事の思想 中公文庫
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失われた手仕事の思想 中公文庫

塩野米松(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2008/03/25
JAN 9784122050112

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商品レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 手仕事
  • 職人文化
  • 技術の継承
  • 現代社会の脆弱さ
  • 徒弟制度の変化
  • ものづくりの意義
  • 深い思索を促す
  • 職業観の探求
  • 失われた技術への惜別
  • 心に残る余韻

手仕事の世界に生きる職人たちの姿を追った作品は、彼らの技術や職業観、そしてその背景にある文化を深く掘り下げています。筆者は各地の職人を訪ね、その貴重な知恵や経験を聞き取ることで、現代の大量生産・消費社会における手仕事の脆弱さを浮き彫りにしています。特に、徒弟制度や師弟関係の変化が職人の生き方に与える影響についての考察は、読者に深い思索を促します。失われつつある技術や文化への惜別の思いが込められた内容は、手仕事の価値を再認識させ、私たちの生活における「ものづくり」の意義を問いかけます。職人たちの言葉や生き様からは、人生における無駄のなさや、真の一人前になるための道のりが感じられ、読後には心に残る余韻が広がります。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/03/22

今は後継者がいない、あるいは数少ない手仕事の現場を訪ね、職人さんたちの聴き書きを重ねて出来上がった本。 以前から手元にはあったのだが、なかなか読めずにいた。 先日読んだ梨木香歩さんの書評にも取り上げられていたのを機に、読み始めた。 第一章では、昔は小さな集落にもいたという野鍛冶...

今は後継者がいない、あるいは数少ない手仕事の現場を訪ね、職人さんたちの聴き書きを重ねて出来上がった本。 以前から手元にはあったのだが、なかなか読めずにいた。 先日読んだ梨木香歩さんの書評にも取り上げられていたのを機に、読み始めた。 第一章では、昔は小さな集落にもいたという野鍛冶や、箕作り、屋根板を挽く木挽、手作りの釣り針の職人さん、サバニ舟の大工などの聴き書き。 たしかに、石垣を作る職人さんの章などは、ただただ面白い。 職人さんの聴き書きを、著者の塩野さんは、その地方の言葉を交え、きっとそんな風に語ったのだろうと思わせる書き方をする。 でも、たくさんの職を見ていく中では、正直、写真が欲しいな…と思ったり、こういうのって、NHKかなにかのフィルムに残しててほしいよな、と思ったりしていたが。 しかし、それはとても皮相な読みだったに違いない。 本書はこうした手仕事が滅びる理由を、ただ効率化や消費者の嗜好の変化だけに求めない。 一つの職が消えると、それが利用していた山の資源の再生の輪が途切れ、他の職人が使っていた材料も得られなくなるといったことが起きるというのだ。 職人の倫理ということにも目を啓かれる思いがする。 職人はよい材料を使い、技を磨いて、少しでもよい品物を世の中に出そうとする。 だから、職人が世を去る時、大名人であったとしても、その人のもとには何も残っていないのだという。 人ともに消えてしまった考えかたもたくさんあるのだろう、とも想像される。 また、職人の養成についても、聴き書きがある。 通いが許されたり、家事雑用に追われることがなかったりする場合もあるが、基本的には若い時から住み込みで、師の技を見て学ぶことが求められる。 師匠は教育の専門家ではないから、教え方は知らない。 育っていくかは、弟子の向上心次第。 うちの子どもは頭が悪いから漁師にはしなかった、という漁師さんの言葉が重い。 このような職人養成のあり方が、近代的な教育とは相いれないことは想像がつく。 職人の滅びの原因は、ここにもあるのだなあ、と気づかされる。

Posted by ブクログ

2024/11/10

近代化が進み、高度成長期を経て失われた手仕事の技や思想。 人間が便利でラクな暮らしを求めるのは仕方のないことだろう。しかし失われたものは戻ってはこない。かつては生活とともにあったものが、現在では材料すら入手が困難で、逆に高級品、美術品扱いになっている。民芸品は生活に馴染んでこその...

近代化が進み、高度成長期を経て失われた手仕事の技や思想。 人間が便利でラクな暮らしを求めるのは仕方のないことだろう。しかし失われたものは戻ってはこない。かつては生活とともにあったものが、現在では材料すら入手が困難で、逆に高級品、美術品扱いになっている。民芸品は生活に馴染んでこそのはずなのに。そして、材料となる自然も破壊され失われている。

Posted by ブクログ

2020/12/03

従弟制度とはなんだったのか、昔の師弟関係のこと、考え方、今の師弟関係のあり方、なぜ職人がそのような師弟関係を築いて仕事をしていたのか、どのような生活でどのような教わり方をしていたのか、なぜ職人はいなくなっていったのか、生き方、考え方、などなど 後半の章が面白かった。 社会が変わり...

従弟制度とはなんだったのか、昔の師弟関係のこと、考え方、今の師弟関係のあり方、なぜ職人がそのような師弟関係を築いて仕事をしていたのか、どのような生活でどのような教わり方をしていたのか、なぜ職人はいなくなっていったのか、生き方、考え方、などなど 後半の章が面白かった。 社会が変わり、買い手の考え方も変わったから、作り手も存在できなくなってしまう。 親方は先生ではない。教えるプロではない。 ただ、現場を与え、仕事をする姿を見せる。 職人としての生き方を見せる。 教わる側次第で一人前にもなれるし、やめることもできる。やる気がない人を鼓舞する必要なんてない。学校の先生じゃないから。 なんとなく詳しく知らない状態で、職人ってかっこいいよね、とか思っていたくらいのレベルの知識で読んだ本だったから、 職人たちの考え方や在り方、どんな存在なのかを知ることができた。

Posted by ブクログ

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