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アメリカのデモクラシー 第二巻(上) 岩波文庫
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アメリカのデモクラシー 第二巻(上) 岩波文庫

トクヴィル【著】, 松本礼二【訳】

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アメリカのデモクラシー 第二巻(上) 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2008/03/17
JAN 9784003400944

アメリカのデモクラシー 第二巻(上)

¥825

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2024/05/05

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1786999154935529544?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

Posted by ブクログ

2023/12/29

『アメリカのデモクラシー』は1500頁に及ぶ大著であり、時間のない人のために全四分冊のうち一冊選ぶとすれば、躊躇なくこの第2巻上を奨める。第1巻で提起された自由と平等のパラドックスが文明論的に掘り下げられ、トクヴィルの最も独創的な思考が凝縮されている。平等の進展がいかにして多数者...

『アメリカのデモクラシー』は1500頁に及ぶ大著であり、時間のない人のために全四分冊のうち一冊選ぶとすれば、躊躇なくこの第2巻上を奨める。第1巻で提起された自由と平等のパラドックスが文明論的に掘り下げられ、トクヴィルの最も独創的な思考が凝縮されている。平等の進展がいかにして多数者の専制あるいは自発的な隷従に結びつくかが多面的に考察されている。 各人の諸条件が平等になれば、社会の固定的な障壁は取り払われ、人間関係は流動的になる。人々は孤独に耐えられず、自分を導いてくれるものを探し求める。そこで拠り所となり易いのは「世論」であり、新聞が有力な社会的勢力となる。また人々の紐帯が弱まることが専制政治の温床となり、個人はか弱い存在であるが、個人の集合を代表し、全員を掌握する「後見的権力」としての国家が強大になる。今日の大衆社会の到来を正確に予言しており、デュルケム『自殺論』のアノミー論、あるいはフロム『自由からの逃走』やリースマン『孤独な群集』の議論を先取りしている。 こうした状況を前にして、自由を守る手だてとしてトクヴィルは何を考えたか。1巻では結社や地方自治、陪審制などのアメリカの諸制度や習慣の意義が論じられたが、本巻でトクヴィルが取り上げており大変興味深いのは宗教の役割である。「人間は信仰を持たないならば隷属を免れず、自由であるならば、宗教を信じる必要がある。」とトクヴィルは言う。政治にせよ宗教にせよ、人は全く権威のない状態には耐えられない。この深い人間洞察を前提に、宗教と自由の補完関係、裏を返せば無神論と専制の親和性を見事に言い当てている。

Posted by ブクログ

2019/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

民主主義国アメリカの精神的側面を主に論じている。 平等という社会状態がどのように人々や人々の活動に影響しているか、宗教や信仰、商業的活動がどのように実践されているかなど。途中から、デモクラシーというより現在では資本主義として論じられるような社会の経済的側面を議論している。 民主主義、平等の根付いた社会によって、商業的活動の発展を説明し、同時に過去の帰属性とは異なる形での格差の拡大を憂慮する。恐るべし論者…

Posted by ブクログ

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