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アメリカのデモクラシー 第二巻(上) 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2008/03/17 |
| JAN | 9784003400944 |

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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
本書は、第1巻で扱った政治制度の分析に続き、デモクラシー(民主主義)という社会状態がアメリカ人の「知的運動(哲学、学問、芸術)」や「感情(情念、道徳)」にどのような影響を及ぼしているかを考察している。 ■第一部:知的運動への影響 アメリカ人は伝統や階級的権威に頼らず、個人の理性...
本書は、第1巻で扱った政治制度の分析に続き、デモクラシー(民主主義)という社会状態がアメリカ人の「知的運動(哲学、学問、芸術)」や「感情(情念、道徳)」にどのような影響を及ぼしているかを考察している。 ■第一部:知的運動への影響 アメリカ人は伝統や階級的権威に頼らず、個人の理性を判断基準とするデカルト的な哲学的精神を実践していると指摘。つまり、生まれや伝統、権威ではなく、「役に立つかどうか」が重要だということ。松下幸之助の「やってみなはれ」のような、シリコンバレーのITスタートアップの精神に通じるものがありそうだ。 その一方で、宗教は政治と分離することで強い影響力を保ち、行き過ぎた個人主義や懐疑心の歯止めとなっている。学問・芸術・文学においては、純粋な理論や優雅さよりも、実用性、物質的成功、そして大衆の感情に訴える現実的な描写が好まれる傾向がある。まさにハリウッド的なあの世界観だ。 ■第二部:感情への影響 民主的国民は「自由」よりも「平等」を熱烈かつ永続的に愛好するという特徴があるという。ここでトクヴィルが危惧するのは、各人が公的社会から離れ、家族や友人の輪に閉じこもる「個人主義」の台頭。これは利己主義(わがまま)とは異なり、内輪で引きこもるイメージを指す。この価値観も現在のアメリカ人のイメージに合致しているように思う。 しかしこの個人主義が社会を解体するわけではなく、アメリカ人は政治的・市民的な「結社(アソシエーション)」への発展のしやすさが地元紙などを活用して連携することで、この孤立を防いでいるとも指摘してる。また、「利益の正しい理解」という教義によって、個人の私益と公共の利益を結びつけ、物質的享楽への過度な没入を規律していると。 ■現代への問い 本書で挙げられている「身近な問題や課題を共有する集団の力」が、SNSやフェイクニュースなどの起爆剤で怒りを喚起して現代アメリカの分断を煽り、問題をより複雑で深刻にしているともいえる。また、自由と平等は同時に人々を孤立させ、個人主義に向かわせる分散の力ともなっている。この分断と分散は個人を弱者に留まらせ、権力に従わせる構造を強固にしているように見える。
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デモクラシーの時代に訪れる恵みや危険について色々と分析しており面白かった。 一般観念という概念自体を問うことに衝撃があった。 境遇の平等が進んで私たち人間という意識が生まれなければ人間一般とかの概念で語ることはなかったという分析。 さらに平等という概念を擬人化して語ることも許...
デモクラシーの時代に訪れる恵みや危険について色々と分析しており面白かった。 一般観念という概念自体を問うことに衝撃があった。 境遇の平等が進んで私たち人間という意識が生まれなければ人間一般とかの概念で語ることはなかったという分析。 さらに平等という概念を擬人化して語ることも許されるようになったと言ってる。 貴族制の時代では個別具体的な話を細かくすることはあっても人間存在一般という観念が語られることはなかったという分析で面白かった。 トクヴィルはデモクラシーの時代において宗教が重要であると何度も説いているのが印象的だった。 これは平等の時代における個人主義化の加速や何でも自分の理性で考えるゆえに陥りやすい懐疑から人々を守る防波堤としての意味で有用だという考えから宗教を重視するようだった。 ただトクヴィルの論では宗教の効用を理性的に分析しすぎて結局のところ宗教を理性に従属させてしまっているような気がする。 冷静な分析すぎて危険な感じもしますが、民衆がみなそこまで分析しないから大丈夫ということなのかもしれない。 専制に対する警戒もとても面白かった。 個人主義が加速して自分の身の回りのことも自分で行う能力がなくなれば権力に従属的になり専制を呼び込むというのが大まかな流れだったが、とても考えさせられる。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1786999154935529544?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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