詳説世界史研究

木下康彦, 木村靖二, 吉田寅【編】

• 販売会社／発売会社: 山川出版社
• 発売年月日: 2008/01/30
• JAN: 9784634030275

商品レビュー

2024/06/15

　よく「歴史を勉強しなさい」と人は言う。でも変な本で勉強してしまうとたちまち変なバイアスのかかった知識しかつかなくなってしまう。何かを勉強する上である程度のバイアスがかかるのは仕方がないのだが、一歩目を間違えると取り返しがつかなくなることもままある。
　ではどうすればいいのか？と聞いた時にある程度勉強してきた人であれば「山川の『詳説世界史』を読みなさい」と言うだろう。でも正直あれ、中途半端なのである。大まかな流れは小学生向けの本でも7～8割は掴めてしまうし、中身も単調で意外と省略している部分も多く、つまらない。受験勉強で使うのであれば有用なのだろうが、「歴史の勉強を楽しむ」ものとしては落第点もいいところなのだ。
　そこでこの本の登場である。『詳説世界史』の上位版にあたる教科書であるが、史実のプロセスをここまで細かく書くかという内容で、単純に読み物として面白く、かつ知識もつく。地理関係がやや弱いので地図帳などで補完する必要があるが、歴史を学びたいと考える人には強い武器になるだろう。特にフランス革命についての考察は著者が冷静・公正に分析しつつ教科書とは思えない情熱的な記述となっており必見である。

2023/01/14

娘の不要本を整理してて何となく捨て損ねたので就寝前に1日30分程度読むようにしてる。30分も経たない内に寝落ちする事もあるがいつまで続くかなぁ

2014/12/30

辞書的一冊。おそらく長い付き合いになるでしょう＾＾
同じ山川出版社からの『詳説日本史研究』と合わせて読むことをオススメします。
個人的に、同時期にそれぞれの場所でどういうことが起こり、どういう風につながるのかを把握するのが面白いので、小説日本史といったり来たりしながら呼んでます♪
地域別にある程度の時代区分に区切って整理されているので、わかりやすく、その時代区分も丁寧です。
なにより詳説というだけあって、詳しく、研究というだけ合って多角的。
もっと早くに出会いたかったです♪