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隼別王子の叛乱 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1978/04/10 |
JAN | 9784122005273 |
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隼別王子の叛乱
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
寂しくて美しい本。 不穏なタイトルからして、たぶんこうなるんだろうなと思ったことがその2倍のスピードで3倍の派手さで続いていく。 おせいさんの日本語の詩的な響きに一刀両断され続ける。 若者の性急な生き方、大人たちの諦めと老獪さ。 残虐な方法でスピーディに、同時に、永遠の時間に...
寂しくて美しい本。 不穏なタイトルからして、たぶんこうなるんだろうなと思ったことがその2倍のスピードで3倍の派手さで続いていく。 おせいさんの日本語の詩的な響きに一刀両断され続ける。 若者の性急な生き方、大人たちの諦めと老獪さ。 残虐な方法でスピーディに、同時に、永遠の時間に祈りを寄せて敬虔に生きる、古代の権力者たち。 近畿地方に住むことに少しの優越感を感じる?一冊。 読めて良かった。 永田萌の解説と作者のあとがきにも満足。 朝鮮人の墓掘り技術者のおじいさんが良いキャラだった。
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誉田別大王(応神天皇)の子,大鷦鷯(おおさざき)大王(仁徳天皇)の話。 大鷦鷯は皇后の磐之媛とは,権力争いをしてもなお何故かお互いに惹かれあっているような感じに描かれている。対話形式ではなく,各個人の回顧録のような形式で話が進むため,初めのうちは慣れるのに非常に時間がかかり,また...
誉田別大王(応神天皇)の子,大鷦鷯(おおさざき)大王(仁徳天皇)の話。 大鷦鷯は皇后の磐之媛とは,権力争いをしてもなお何故かお互いに惹かれあっているような感じに描かれている。対話形式ではなく,各個人の回顧録のような形式で話が進むため,初めのうちは慣れるのに非常に時間がかかり,また戸惑いもあったが,読み進めるに従い,一応は慣れてきた。(大鷦鷯語れる ・・・・ みたいな感じ)。 内容は,前半は,息子の隼別王子が大鷦鷯に盾突き,大鷦鷯が目を付けていた女鳥と駆け落ちする話で,最後には隼別。女鳥ともども殺されてしまう。後半も大鷦鷯の気に入りの娘である女鹿をその子である住之江王子が見初めるが,住之江王子は磐之媛の実の息子であり,隼別のように殺されてはたまらぬと,住之江王子を諌めながらも,自分が年老いて,昔の頃の様な発言力をもたなくなってしまったことに気付いていく。結局は,大鷦鷯も年老いていくので,かつてのような若い頃のような思いはないにしろ,大鷦鷯と分かりあっていく。 仁徳は人家から炊煙が立ち上っていないことに気づき租税を免除するなど仁政を行ったと言われるが,反面,女性にはだらしなかったよう一面があるといわれている。また,井沢氏に言わせると,徳と諡が付く人は怨霊とならないように良い諡をつけたのだろうということらしいので,もしかしたら,仁徳は暗殺されたのではないかとも思う。 本書はそんな仁徳天皇の恋愛にまつわる争いの話である。 人は知らないが,対話形式ではないので,私としては嫌いではないものの,好きでもない部類にはいってしまった。
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古代モノを読みたくて、本棚から取り出す。 高校生のころに一度読んだ本。 まったくの創作だと思っていましたが、読み始めてすぐに古事記をもとにして書かれた本だと気づいて、興味を深める。 確かに古事記は小説の題材になりそうなエピソードの宝庫ですが。古事記の時代の天皇は今よりいっそう神...
古代モノを読みたくて、本棚から取り出す。 高校生のころに一度読んだ本。 まったくの創作だと思っていましたが、読み始めてすぐに古事記をもとにして書かれた本だと気づいて、興味を深める。 確かに古事記は小説の題材になりそうなエピソードの宝庫ですが。古事記の時代の天皇は今よりいっそう神に近い存在のはずが、今よりいっそう人間的だという面白さもあるし。 大后が祈るシーンが印象的でした。 タイトルの通り重厚な雰囲気の小説ですが、タイトルのイメージとはうってかわって純粋な恋愛小説です。読みごたえばっちし。
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