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星と祭 角川文庫3418
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1975/03/10 |
JAN | 9784041216323 |
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星と祭
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
今年一番に読み終えた本。 かなり厚手の小説で、図書館で借りたはいいが、期限内に読めるかな???と思っていました。 が、結果的にはあれよあれよというまに、3日ぐらいで読んでしまいました。 17歳の娘を琵琶湖のボートの転覆事故で失った、中年の主人公、架山。 彼が8年の歳月...
今年一番に読み終えた本。 かなり厚手の小説で、図書館で借りたはいいが、期限内に読めるかな???と思っていました。 が、結果的にはあれよあれよというまに、3日ぐらいで読んでしまいました。 17歳の娘を琵琶湖のボートの転覆事故で失った、中年の主人公、架山。 彼が8年の歳月をかけ、琵琶湖の十一面観音を巡り、ヒマラヤの満月を眺める旅路の中で少しづつ娘の死を受け入れていく様子をつづります。 琵琶湖の十一面観音は前から興味があって、去年も3体ほど見に行きました。 井上靖は非常に端正な文体が好きでした。 井上靖は主人公はいつも、なにかしら弱さを抱えています。それと必死に格闘する様子を、一見淡々とした、しかし、しっかり彼らの内面を見据えた淡麗な文体で綴っていきます。 といっても、読んだのは、「敦煌」と「天平の甍」くらいですが・・・ そんな井上靖が琵琶湖に縁のある十一面観音の話を書いていると知って、読みたくなったので借りました。 これが書かれたのは私が生まれるより前のようですが、全然古びず名作とはこういうものか、と感動しました。
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琵琶湖が舞台、なので気になって読んだ。ストーリー自体はちょっと重くてあまり入り込めなかったけれど、十一面観音の魅力は私も実感してみたい。
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滋賀を舞台とした小説で一番好きな本は何かと問われれば、迷わずこの本をあげよう。17年前、琵琶湖で娘を失った架山。遺体はあがらないまま、架山にとって彼女は永遠に「生と死」のはざまにいる。いつしか架山は、十一面観音の不思議な安らぎに魅了され、琵琶湖の周りにある古寺を巡り始める・・・と...
滋賀を舞台とした小説で一番好きな本は何かと問われれば、迷わずこの本をあげよう。17年前、琵琶湖で娘を失った架山。遺体はあがらないまま、架山にとって彼女は永遠に「生と死」のはざまにいる。いつしか架山は、十一面観音の不思議な安らぎに魅了され、琵琶湖の周りにある古寺を巡り始める・・・という内容だが、その皎々たる満月の光が、琵琶湖の面に照り渡る様や、それぞれその村の娘の面差しを映したような観音様の美しさが、文中に出てくる「永劫」「殯」といった言葉とともに、静かな情景を描き出す。
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