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弁証法 中公新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1973/04/25 |
JAN | 9784121003225 |
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弁証法
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
弁証とはどのように行われているか、古代でも現代でも変わらないものを見つけることができる一冊。読み手によって本の価値を引き出せるかがかなり左右される。
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「弁証法」といえばヘーゲルで、昔は哲学の代名詞みたいな気がしたもんだ。 この本は、弁証法の(著者が考える)定義と、その歴史を振り返る。ソクラテス、プラトン、アリストテレス、カント、ヘーゲル、マルクス・エンゲルス、キエルケゴールと続く哲学史のひとつの流れの瞥見である。 哲学と自...
「弁証法」といえばヘーゲルで、昔は哲学の代名詞みたいな気がしたもんだ。 この本は、弁証法の(著者が考える)定義と、その歴史を振り返る。ソクラテス、プラトン、アリストテレス、カント、ヘーゲル、マルクス・エンゲルス、キエルケゴールと続く哲学史のひとつの流れの瞥見である。 哲学と自然科学はかなり早い時期に分化したとなんとなく思っていたけど、人間の認識を相対的と見るなど、現代の認知科学に通じる内容を持っている点など勉強になった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・弁証法という言葉は時代によって様々な意味で用いられてきており混乱している。 ・あらゆる発言はそれ自身の中に否定を含むので、必然的に対立する発言を惹起する。最初の発言と対立する発言は和解し、より真理に違い発言が生成される(総合)が、それもまた不完全であり、それに対立するする発言を惹起する。こうして発言→対立する発言→総合が繰り返されて真理に近づくことが弁証法である。 ・プラトンは物事の抽象的な本質であるイデアを重視するのに対し、アリストテレスは個別具体的な物事を重視する。 ・カントは理性の限界を説いた。 ・真理を静的であると考えるパルニメデス、カントと、動的である(万物流転)と考えるヘラクレイトス、ヘーゲル。 ・ヘーゲルは、真理は単純であるという神学者たちに反対した。 ・キルケゴールは、対立意見を総合しどちらも生かそうとするヘーゲルに反対し、人生はあれかこれかの厳しい二者択一を繰り返すものだとした。
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