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志賀直哉随筆集 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1995/10/17 |
JAN | 9784003104668 |
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志賀直哉随筆集
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愛し方は変化して行っても互いに愛し合う気持ちは代わらない。ろうそくは変わっても、その火は常燈妙のように続いて行く。志賀直哉『暗夜行路』1921 自己嫌悪がなければ、自己を熱愛することもない。自己に冷淡であるからだ。志賀直哉『青草帖』 求めて得られるのは快楽であり幸福ではない。...
愛し方は変化して行っても互いに愛し合う気持ちは代わらない。ろうそくは変わっても、その火は常燈妙のように続いて行く。志賀直哉『暗夜行路』1921 自己嫌悪がなければ、自己を熱愛することもない。自己に冷淡であるからだ。志賀直哉『青草帖』 求めて得られるのは快楽であり幸福ではない。志賀直哉 前途は遠い。そして暗い。しかし恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ。有島武郎『小さき者へ』1918 愛は自己への獲得である。愛は惜しみなく奪うものだ。愛せられるものは奪われてはいるが不思議なことには何物も奪われてはいない。しかし愛するものは必ず奪っている。▼愛を優しい力と見くびった所から生活の誤謬は始まる。▼愛せざる所に愛する真似をしてはならぬ。憎まざる所に憎む真似をしてはならぬ。▼愛の反対は憎しみではない。愛の反対は愛さないことだ。有島武郎たけお『惜しみなく愛は奪う』1920 若い者は女を欲求することと恋とを一つに見ている。女の運命を第一に気にするのが恋で、自分の欲望を満たそうとばかりするのは肉欲である。▼ある人に恋される資格のある女は唯一でないかもしれない。だが恋してしまったら、その人にとってその女は唯一になるだろう。武者小路実篤『友情』1920 人生から愛をひけば何が残る。土地から水分をとれば砂漠になるようなものだ。▼生きるとは、自分の自由意志で、自分の理性に従い、正しいと信じる生き方をすること。武者小路実篤 ※大正。白樺。人道、理想、個性。上層階級の人々。
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初の志賀直哉です。 小説なのか日記なのか評論なのか、普段の出来事まで小説かの如きです。 私の印象は現実に生き現実を視て生活し、現実を考え文章を書いた方と感じました。 交流した方々の話も興味深かったです。
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とにかく、奈良は美しい所だ。自然が美しく、残っている建築も美しい。そして二つが互に溶けあっている点は他に比を見ないといって差し支えない。今の奈良は昔の都の一部分に過ぎないが、名画の残欠が美しいように美しい。 御蓋山の紅葉は霜の降りようで毎年同じきは行かないが、よく紅葉した年は...
とにかく、奈良は美しい所だ。自然が美しく、残っている建築も美しい。そして二つが互に溶けあっている点は他に比を見ないといって差し支えない。今の奈良は昔の都の一部分に過ぎないが、名画の残欠が美しいように美しい。 御蓋山の紅葉は霜の降りようで毎年同じきは行かないが、よく紅葉した年は非常に美しい。五月の藤。それから夏の雨後春日山ほ樹々の愛だから湧く雲。これらはいつまでも、奈良を憶う種となるだろう。 p329「奈良」
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