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アリスの国の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集 42 双葉文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 1997/11/14 |
JAN | 9784575658392 |
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アリスの国の殺人
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辻真先の長篇ミステリ作品『アリスの国の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集 (42) 』を読みました。 『迷犬ルパンと「坊っちゃん」』に続き、ここのところ、辻真先の作品です。 -----story------------- 児童文学の編集を志しながら、はからずしも漫画誌編集に携わ...
辻真先の長篇ミステリ作品『アリスの国の殺人 日本推理作家協会賞受賞作全集 (42) 』を読みました。 『迷犬ルパンと「坊っちゃん」』に続き、ここのところ、辻真先の作品です。 -----story------------- 児童文学の編集を志しながら、はからずしも漫画誌編集に携わる綿畑克二。 夢のなかの『不思議の国のアリス』の世界でチェシャ猫殺害事件の容疑者にされて慌てていると、現実世界では上司の編集長が殺されて大騒ぎ。 交錯する夢の世界と現実に翻弄された克二は……。 ----------------------- 1981年(昭和56年)に刊行され、翌年の第35回日本推理作家協会賞を受賞した傑作長篇ミステリです。 ■第Ⅰ章 だれがアリスと結婚するの? ■ 第1章 鬼編集長の闘志 ■第Ⅱ章 密室殺人ってなんのこと? ■ 第2章 女と男の歴史 ■第Ⅲ章 アリスの花聟たすかるの? ■ 第3章 大型パーティの趣旨 ■第Ⅳ章 なぜあの人が犯人かしら? ■ 第4章 追われる物の詩 ■第Ⅴ章 ふしぎの国はめでたしめでたし ■解説 香山二三郎 コミック雑誌創刊に向けて鬼編集長にしごかれる編集者・綿畑克二は、童話の『不思議の国のアリス』の世界をこよなく愛す青年だった… ある日、スナック「蟻巣」で眠ってしまった綿畑は、夢の中で美少女アリスと出会った、、、 しかも克二はアリスの婚約者であり、彼女との結婚式のさなか、チェシャ猫を殺した殺猫犯人の容疑者として追われていた… やがて目が醒めた現実世界では克二は上司の鬼編集長・明野重治郎が殺害されたと知らされ、明野に最後に会った人物として刑事の追及を受けるが、再び睡魔に襲われ、アリスの待つワンダーランドに引き戻される。 克二は、二つの世界で無実を証すために事件の真相を追うことになった……。 ワンダーランドのチェシャ猫殺しの方は、言葉遊びが溢れていて『不思議の国のアリス』の雰囲気を辻真先流に調理した印象… アリスだけでなく、ニャロメからヒゲオヤジ、鉄人28号、サイボーグ009(島村ジョー)、デビルマンや『オズの魔法使い』のドロシーまで登場するワンダーランドは、克二が現実逃避した世界なんですかねー ファンタジー的な展開でしたね。 ただ、登場してくるキャラがわかるのは私の世代までかな… 若い世代には理解が難しいでしょうね。 リアルな世界の鬼編集長殺しの方は、トリッキーなアリバイトリックが印象的でした… まさか、クルマ(キャンピングカー)を使って、あんなトリックを作り出すとは、、、 決してハッピーエンドではないですが、こちらの方が個人的には好みでしたねー 手塚治虫、横山光輝、赤塚不二夫、永井豪、吾妻ひでお、高千穂遥、安彦良和、石ノ森章太郎、平井和正、豊田有恒 等々、登場する漫画家、作家も懐かしかったな… 愉しめました。
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那珂一兵と、スナック蟻巣が登場する本ということで読んでみたが、この本に関して、那珂一兵は脇役で、探偵ではない。 不思議の国のアリスと一昔前の漫画と殺人事件が起こったこの本での現実と、巧みな言葉遊びが入り混じっていて、辻真先か、当時の漫画かアリスかどれかに傾倒していないと、読みづら...
那珂一兵と、スナック蟻巣が登場する本ということで読んでみたが、この本に関して、那珂一兵は脇役で、探偵ではない。 不思議の国のアリスと一昔前の漫画と殺人事件が起こったこの本での現実と、巧みな言葉遊びが入り混じっていて、辻真先か、当時の漫画かアリスかどれかに傾倒していないと、読みづらいかも。
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主人公の性格など微妙な所はあったが不思議の国での摩訶不思議な独特の雰囲気や所々に含まれるユーモラス溢れる文、ラストにつながるトリックの展開など読み応えはあった。
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