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隣の国で考えたこと 中公文庫
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隣の国で考えたこと 中公文庫

岡崎久彦(著者)

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隣の国で考えたこと 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1983/07/10
JAN 9784122010444

隣の国で考えたこと

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2019/11/10

現地に滞在していた外交官が韓国について論じたもの。現地の現在を踏まえて論じるというよりは、過去の歴史的な関係性・交流を踏まえて論じているので、70年代の韓国の様子を知りたいという手に取った動機にはちょっとはずれたものだった。 読みながら感じていたのは、本というものも時代によって変...

現地に滞在していた外交官が韓国について論じたもの。現地の現在を踏まえて論じるというよりは、過去の歴史的な関係性・交流を踏まえて論じているので、70年代の韓国の様子を知りたいという手に取った動機にはちょっとはずれたものだった。 読みながら感じていたのは、本というものも時代によって変わっていくのだなということ。70年代に単行本が、80年代に文庫が出た本書は、ひとことでいえばお行儀がよい。一般の人より知識・教養のある著者がていねいに説明してくれている感じ。それを知識・教養を深めたいという意欲のある多くの人々が「なるほど」「さすがひとかどの人は違うな」と思いながら読んでいたという感じかな。 現代の本の位置づけってそれと違うと思う。極端にいえば持論を偏見を曲げようとしない読者に本がすり寄っているような。この本が『なぜ、日本人は韓国人が嫌いなのか。』(WAC、2006)として復刊されているのなんか、ある意味その象徴だろう。 著者は、韓国・朝鮮半島を尊重し、日本の古今の対し方を批判したり反省を促したりしている。それが70・80年代から90年代くらいまでの一貫した日本のスタンスだったように思うんだけど、それがよく本書からも感じられる。 とはいえ、なぜか日本は昔……というのはさかのぼれば中近世ほどの昔から韓国・朝鮮半島を蔑視・危険視してもいたようで、それは百済びいきだった日本にとって、百済を滅ぼし半島を統一した高麗・新羅といった国はいわば敵国だからという著者の見立てはなかなか面白く、今に続く偏見の端緒の原因としてなるほどと思えるものがあった。隣の国だからこそ利害が相反することが多く、ゆえになかなか仲よくできないものなのかもしれないという、考えてみれば当たり前のことにも改めて気づかされた感じ。

Posted by ブクログ

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