- 中古
- 書籍
- 書籍
小説の設計図
定価 ¥2,090
110円 定価より1,980円(94%)おトク
獲得ポイント1P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 青土社 |
発売年月日 | 2008/03/20 |
JAN | 9784791763955 |
- 書籍
- 書籍
小説の設計図
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
小説の設計図
¥110
在庫なし
商品レビュー
4.4
10件のお客様レビュー
玄人からの評判も良い作家たちの、いわゆる代表作に関する論考。それもあって、既に読んだものないし、近い将来読む予定のものばかり。各作品に対する書評というより、それぞれを通して見えてくる作家像とか、周辺作品の紹介とかを通しての文学論、っていう感じ。未だ、どうしても目先の楽しさを求めて...
玄人からの評判も良い作家たちの、いわゆる代表作に関する論考。それもあって、既に読んだものないし、近い将来読む予定のものばかり。各作品に対する書評というより、それぞれを通して見えてくる作家像とか、周辺作品の紹介とかを通しての文学論、っていう感じ。未だ、どうしても目先の楽しさを求めてしまう読み手としては、小難しいというか、理解が面倒な内容も多かったのは事実。やっぱり結局、自分は文学からは縁遠く、専らエンタメしかダメなんかな、と改めて思わされちゃいました。
Posted by
いい小説とはどんなものか? 読者を感動させるもの。これに間違いありません。 たとえば太宰の『走れメロス』。人々は感動し、男の友情に胸を熱くします。 ただ、これは本当に名作なのか? 落ち着いて冷静に読んでみると、メロスは短絡的で独り合点で猪突猛進型の迷惑男。 周りを振り回してばか...
いい小説とはどんなものか? 読者を感動させるもの。これに間違いありません。 たとえば太宰の『走れメロス』。人々は感動し、男の友情に胸を熱くします。 ただ、これは本当に名作なのか? 落ち着いて冷静に読んでみると、メロスは短絡的で独り合点で猪突猛進型の迷惑男。 周りを振り回してばかりいます。 そんな読み方をした評論です。 著者の分析にかかると、作品の表向きの顔とは違う、あやしげな位置関係が浮かび上がってきたりするのがすごいところ。 まるであぶりだしされた手紙のようです。 紹介されるのは、小説5作と漫画1作。 川上弘美の『センセイの鞄』は、女性なら涙なしには読めないような作品ですが、実はセンセイとヒロインは、SM的な支配-従属関係だったという著者。 それが、文中に挿入されたたった1行から明らかになっているのだそうです。 小川洋子が『博士の愛した数式』の語り手である家政婦の語り落とし(見落とし)を恣意的に利用することで、作品の虚構性をいかに排除しているかも、著者の解説にかかるとクリアに見えてきます。 「ノーヒット・ノーランのゲームを興奮して観戦することができるのは、試合全体を俯瞰できる者だけだ」 たしかにその通りですね。指摘されないと気が付かないのは、私の読解力の至らなさと作者の技術力の高さでしょう。 専門的な難解さのため、よくわからない章もありますが、久しぶりにきちんとした文学評論を読んだ気分。 巧みに隠された作者の意図を読み解いていくと、作品はまた違う様相を見せてくるものだと語ります。 著者は作品批判をしているわけではなく、小説作法の技法を解説し、隠された「小説の設計図」を見せてくれており、非常に注意深くテキストを読み込むことで、またちがう作品の読み取り方ができるということを教えてくれています。 たしかに・・・メロスはよく考えれば面倒な男です!
Posted by
文学批評。 文書の構成、言葉を客観的に見つめる。 物語に隠された記号を読み解く。 いやいや、それはという程無茶苦茶な読み方も多いがそれはそれで面白い。 物語の面白さを再確認。
Posted by