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動物にとって社会とはなにか 講談社学術文庫
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動物にとって社会とはなにか 講談社学術文庫

日高敏隆(著者)

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動物にとって社会とはなにか 講談社学術文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1977/08/10
JAN 9784061581692

動物にとって社会とはなにか

¥330

商品レビュー

4

8件のお客様レビュー

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2010/05/28

動物の社会の形成方法…

動物の社会の形成方法や、個体同士の関わり合いについて考えることによって、あらためて人間社会について考える。

文庫OFF

2020/04/25

この本は友人からプレゼントされました。仲の良い人同士でその人に合いそうな本を贈り合うというのは企画として結構おもしろいのでみなさんもやってみるといいと思います。そしてやるときは僕も誘ってください。 さてこの本の内容についてですが、ざっくりいうと意思やコミュニケーション手段を持た...

この本は友人からプレゼントされました。仲の良い人同士でその人に合いそうな本を贈り合うというのは企画として結構おもしろいのでみなさんもやってみるといいと思います。そしてやるときは僕も誘ってください。 さてこの本の内容についてですが、ざっくりいうと意思やコミュニケーション手段を持たない虫や動物がどのようにして種を存続させるためのシステムを形成しているかということが書かれています。 いくつかトピックがありますが、一番興味深かったのは動物たちには人口調整機能が備わっているという部分です。 ゾウリムシの個体は一定の密度を超えると増殖するのをやめて個体数を調整するという機能があります。増えすぎると餌である細菌の数が足りなくなって生命維持ができなくなるためです。この機能はゾウリムシから出る排出物の濃度がトリガーになっていると考えられています。 同じような理由で一部のバッタやネズミにも人口調整機能が備わっているそうです。この機能によって自然界ではそれぞれの種が最適な個体数に落ち着くことができるわけですね。 人間はこのような人口調整機能を持たないので、例えば中国が行った一人っ子政策や、貧困(経済力のないコミュニティでは新しく子どもを持つことができないか、生まれても生存することができない)がその役割を担っていることになります。 2019年現在、世界の人口は77億人に達したそうです。1900年時点における世界人口が16億人と言われているので、人類史において現在がいかに特殊な状況にあるかということがわかるとおもいます。 いつか種として存続できないくらいにまで人類の個体数が増え続けるとすると、この問題を解決するためにはどこかで動物たちのように合理的な行動をとる必要が出てくるのかなと思っています。 それが2100年なのか2200年なのかわかりませんが、間違いなく人権問題や倫理問題に発展します。きっと自分はその時もうこの世にいませんが、現在起こっている様々な社会問題とその解決に思いを巡らすとき、いかなる時も種として合理的な行動をとっている虫や動物たちのことを少しだけ羨ましく思うのです。

Posted by ブクログ

2016/03/15

動物行動学の立場から、さまざまな生き物の本能に規定された行動が、種という「社会」の維持にどのように役立っているのかを解説している本です。多くの印象的な例が引かれていて、一般の読者にも理解しやすいように工夫されています。 また、人間の社会的行動の特異性について、著者自身の思想が語...

動物行動学の立場から、さまざまな生き物の本能に規定された行動が、種という「社会」の維持にどのように役立っているのかを解説している本です。多くの印象的な例が引かれていて、一般の読者にも理解しやすいように工夫されています。 また、人間の社会的行動の特異性について、著者自身の思想が語られています。著者によれば、人類には他の動物が持っているような「本能的社会」というものは存在しません。これまでは、飢えと病気が人口調節機能の役割を果たしてきましたが、文明が進むにつれ、人類はこのような調節がおこなわれることを退けるようになり、現実的に調節の役割を果たしているのは戦争だけだという、ペシミスティックな結論を導いています。 著者の弟子筋に当たる竹内久美子のトンデモ本のせいで、いささか評価を下げた印象のある著者ですが、分かりやすい文章を書く才能は、特筆するべきものがあるように思います。

Posted by ブクログ

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