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東南アジア紀行(上) 中公文庫
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東南アジア紀行(上) 中公文庫

梅棹忠夫(著者)

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東南アジア紀行(上) 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1979/06/10
JAN 9784122006416

東南アジア紀行(上)

¥330

商品レビュー

3.6

7件のお客様レビュー

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2023/04/01

日本人が東南アジアを研究調査するという経験(前例)がほとんどない中で、はじめは大使館を頼りながら、車などの必要な物品を通関させたり準備させたりし(p.21,25)、未知の地域を旅しながら調査していく様子は面白い。旅行記という観点では他にも多くの面白い紀行文や旅行記があるのだが、こ...

日本人が東南アジアを研究調査するという経験(前例)がほとんどない中で、はじめは大使館を頼りながら、車などの必要な物品を通関させたり準備させたりし(p.21,25)、未知の地域を旅しながら調査していく様子は面白い。旅行記という観点では他にも多くの面白い紀行文や旅行記があるのだが、この時代ならではの、こうした調査ならではのというのは貴重に思える。 大使館との諸手続きの様子を入国試験と表現したり、タクシーの運転手とのやりとりをスポーツの勝負になぞらえたりと(p.29)、特に初期の描写には余裕やユーモアもあって愉快。 観光旅行とは違って、文化的エッセンスに欠ける地方の庶民生活や支援に触れる時間が長いというのも特徴的なのだろう(p.62,70)。それゆえにやや、だらっとした印象も受けた。しかし研究者の目にかかれば、同じようにみえる広大な(何もない)地域にあって、土の色、人々の生活う様式、熱帯農業の二類型(永住する水田と、転々とする畑作と)の違いを見分けられるという観察眼をもって、発見し楽しめている場面も多いのかもしれない(p.77)。 悠長で非効率にみえる役所の仕事を指摘しようものなら、「ここはタイです」と言われる(p.110)。 日本の山あり谷ありの風景に慣れた日本人にとって、訪れた滝では心をとらえるには貧弱と感じたともいう(p.203)。 そのあたりは仕方ないが、タイの寺院の金ピカっぷりを醜いと表現し、古代の建築や美術の美しさばかりを対照的に持ち上げるのはやや寂しいなとも感じたのだった(p.270)。 チェンマイ付近でのメオ族の描写は印象的だった。もともと中国貴州省の山岳部から、中国内部の動乱をきっかけに雲南、北ベトナム・ラオス、そしてタイにも広がってきたというが、アヘン収入のもととなるケシの畑が広がっていて外部からの進入者には過敏に反応するとか、過去に対日ゲリラに動員された経験から日本人には特に過敏だというのは面白いし、なかなか知ることがない(p.229,233)。 あるいはまた、北タイというのは、バンコクの方とは民族的にも異なり、むしろラーオ族とでも言うべきだとか、タイとラオスはもともと文化的に政治的にも結びつきが強いというのも納得のいくものである(特に、北タイの人々や風土の穏やかな様子からも)(p.265)。

Posted by ブクログ

2022/02/15

この間(もう5年前だけど)タイに行ったから、この本を読んでまたタイに行きたくなった。もう一度アユタヤ行きたい。 うめざお先生がこの本でおっしゃっていた通りタイの近代化には本当に目覚ましいものがあると思う。きっと日本のチェーン店である「かつや」や「やよい軒」がショッピングモールの中...

この間(もう5年前だけど)タイに行ったから、この本を読んでまたタイに行きたくなった。もう一度アユタヤ行きたい。 うめざお先生がこの本でおっしゃっていた通りタイの近代化には本当に目覚ましいものがあると思う。きっと日本のチェーン店である「かつや」や「やよい軒」がショッピングモールの中に入っている今のタイを見たらうめざお先生は50年前にみたタイの風景とは違いすぎて驚くんじゃないかと思う。 ちなみにタイの人は優しいです。そこは変わってないです。

Posted by ブクログ

2015/08/08

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