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道化の文学 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1977/02/25 |
JAN | 9784121004581 |
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道化の文学
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道化の文学
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
大学一年生の時、偶々取った本書の著者高橋康也教授の英文学特殊講義にはまった。 英文学とはこんなに面白いのか、と感嘆した。 使用したテキストは、アイリス•マードックの「切られた首」、ヘンリージェイムズの「ねじの回転」。 テキストの豊穣性、間テキスト性をこれでもかと教えられた。 テキ...
大学一年生の時、偶々取った本書の著者高橋康也教授の英文学特殊講義にはまった。 英文学とはこんなに面白いのか、と感嘆した。 使用したテキストは、アイリス•マードックの「切られた首」、ヘンリージェイムズの「ねじの回転」。 テキストの豊穣性、間テキスト性をこれでもかと教えられた。 テキストは今も大切にとってある。 ページにはビッシリと高橋教授の講義でのコメントが書き込まれている。 本書は、その頃発行された新書だ。 当然、直ぐに読み、感動した。 英文学とは、知的最前線にあることを理解したからだ。 道化とは価値の転換を果たす者のことだ。 当時は、山口昌男「道化の民俗学」もベストセラーで、道化ブームだった。 常識を嘲笑う道化によって、我々の足元は脆くも崩れていく。 バブルに向かう日本において、皆、足元が危ういと勘付いていたのだ。 崩れるぞ、崩れるぞと思いながら、まだ崩れないぞと、みんなで騒いでいた時代だ。 それをあっさりと足元をすくう鮮やかさ。 本書の見立ては、道化が一番活躍したのがルネサンスだったということだ。 ルネサンスを飾る道化の文学者たちとは、エラスムス、ラブレー、シェイクスピア、セルバンテス。 セルバンテスのドン•キホーテが消え去ると共に、狂人も貧困者も排除の対象となり、収容所に隔離されていくことになる。 そこから、フーコーの「狂気の誕生」の時代となっていく。 バブルが終わった日本も、格差と排除の時代に突入し、それは今も続いている。 だから、本書はいつの時代になっても古びない。
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ルネサンス期、15世紀西欧で興隆した道化の文学のレビュー。「ドン・キホーテ」がその掉尾を飾り、その後姿を消していったが、時を同じくして、「狂人」のみならず「貧困者」が収容施設に排除・収容されていったとは・・・
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スマホのアプリでは検索しても見つからない書名である。朝日新聞で引用されているので読んだが、ラブレーについてはほとんど読んだことがないので感慨は深くない。 サブタイトルでルネサンスの栄光ということで、ルネサンスについてある程度の意見を持っていないと理解しづらい面がある。 英文学...
スマホのアプリでは検索しても見つからない書名である。朝日新聞で引用されているので読んだが、ラブレーについてはほとんど読んだことがないので感慨は深くない。 サブタイトルでルネサンスの栄光ということで、ルネサンスについてある程度の意見を持っていないと理解しづらい面がある。 英文学史や西洋文学史に興味がないと研究に加えることは難しいのかもしれない。
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