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地獄の思想 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 1967/06/25 |
| JAN | 9784121001344 |

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地獄の思想
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
人生の深みは苦悩や地獄の中にあり、その理解を通じて豊かさが生まれることを探求する作品です。大乗仏教における地獄の思想を分析し、平家物語や源氏物語、さらには宮沢賢治や太宰治といった日本文学に描かれる地獄の描写を追いながら、日本人の精神性を紐解いていきます。哀しみと喜びの陰陽の関係を考察し、すべての感情の原点が哀しみにあることを示唆します。著者は仏教の変遷やその影響を興味深く語り、特に後半における文学への言及は、時に思い入れが強すぎると感じられるものの、地獄や死に関する豊富な議論が展開されます。仏教と日本文化の根底に流れる「地獄」の思想を再認識させる内容は、多くの読者に深い感銘を与えることでしょう。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
割と一気に読めた。 断言的な文章に疑義はなくも無いがわかりやすかった。 西洋の地獄と日本の地獄との比較や源氏物語、平家物語などでの地獄の考察は興味深いものがあった。 縦横無尽な著者の知識•見識には脱帽した。 梅原猛の最初の著書である事を初めて知った。
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人生の深みは苦悩、地獄の中にある。 大乗仏教における地獄の思想を分析しつつ、平家物語や源氏物語、宮沢賢治、太宰治などの文学に描かれる地獄の描写を追うことを通じて、日本人の底流に流れる精神性を紐解いてゆく。 全ての感情の原点は哀しみではないかと考えていたおり、本書に出会い共感した...
人生の深みは苦悩、地獄の中にある。 大乗仏教における地獄の思想を分析しつつ、平家物語や源氏物語、宮沢賢治、太宰治などの文学に描かれる地獄の描写を追うことを通じて、日本人の底流に流れる精神性を紐解いてゆく。 全ての感情の原点は哀しみではないかと考えていたおり、本書に出会い共感した。 陰陽の摂理とも言えるかもしれない。 哀しみがあるから喜びがある、喜びがあるから哀しみがある。 地獄を明らめることで、 人生はより豊かなものになるのだろう
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梅原猛のデビュー作に「地獄の思想」というタイトルが付けられているのが象徴的だ。 彼は死ぬまで「地獄の思想」を凝視し続けた思想家だったと言えるのだ。 宗教にも思想にも明と暗の二面性がある。 片方だけでは片手落ちだ。 明の宗教や思想は美しくても深みに欠ける。 宗教や思想に付き纏う暗...
梅原猛のデビュー作に「地獄の思想」というタイトルが付けられているのが象徴的だ。 彼は死ぬまで「地獄の思想」を凝視し続けた思想家だったと言えるのだ。 宗教にも思想にも明と暗の二面性がある。 片方だけでは片手落ちだ。 明の宗教や思想は美しくても深みに欠ける。 宗教や思想に付き纏う暗部を梅原は「地獄の思想」と呼ぶ。 人類の歴史は不幸と悲惨と苦悩に満ち満ちている。 地獄を見つめることは、人間の苦悩と悲惨から眼を逸らさないことだ。 だから闇を見据えた「地獄の思想」は思想としての深みが増し、悲惨の淵にいる人々の心に届くことになるのだ。 本書で取り上げられる地獄の思想家(地獄を凝視し続けた思想家)は、以下の通りだ。 源信 親鸞 紫式部 世阿弥 近松門左衛門 宮沢賢治 太宰治 このデビュー作で語られた親鸞についてはその後何度も、様々な角度から語られる。 93歳で書いた最後の作が「親鸞四つの謎を解く」であったというのも梅原らしい。 デビュー作「地獄の思想」において、地獄を見続け、地獄からの救済を求めた親鸞を語ったのを始まりに、死の直前にまた親鸞に戻って、親鸞の謎を解いて死んでいったのだから。 地獄を見つめる勇気が現世を生きる力を与えてくれる。 日本人が無条件で聖人として信奉してきた聖徳太子にも、地獄の思想を見た梅原猛だからそこ、須く地獄の思想家には敏感なのだ。 梅原は柿本人麿にも、人麿のライバル山部赤人にも、地獄の思想を見出していく。 その二人をフィーチャーして「万葉集」を編んだ大伴家持も勿論、地獄の思想家だ。 地獄の思想家は地獄の思想家を見抜くのだ。 仏教由来と思われる地獄の思想を日本の思想に探っていくと、あれよあれよという間に、平安、飛鳥時代を通り越して、縄文時代にまで突き進まざるを得なくなる。 縄文の発見、縄文の「地獄の思想」の発見は梅原猛の重要な功績だ。 地獄の思想は、仏教伝来に遥かに遡って存在していたのだ。 梅原は縄文への新たな視点を投げかけてくれ、日本人の思想の源流に潜む「地獄の思想」を明らかにしてみせた。 日本文学の中に底流のように流れる民話、浄瑠璃、能、歌舞伎にはたっぷりと「地獄の思想」が込められていることを本書は教えてくれる。 後に梅原は、文学における「地獄の思想」復権のために、自ら歌舞伎の脚本まで書き、スーパー歌舞伎というジャンルまで作り出している。 梅原の地獄の思想の探求に終わりはないのだ。 それだけ地獄の思想家が日本史の中にはゴロゴロいるということだ。 最澄と空海、法然、円空、写楽、三岸節子。。。 そして、極め付けは梅原猛自身。 梅原の著作は全て「地獄の思想」シリーズだったことが分かる。 その原点がここにある。
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