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四月馬鹿
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2008/03/03 |
JAN | 9784560092057 |
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四月馬鹿
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
【08.11.07/図書館】 旧ユーゴスラビアが舞台のお話。 終わり三分の一くらいが、なんかすごい。圧巻されるという意味でではなく…なんかでもすごい。 他の方の感想を参照にすると、もっとこの小説にこめられた意味が見えてくるんじゃないかと思う。
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20歳の1976年まではクロアチアに住んでいたクロアチア系米国人が旧ユーゴの状況をチトーの全盛時代から彼の死後の混乱までを、イヴァンという珍妙なクロアチア人を国の隠喩とし(「ユーゴスラヴィアは彼の状態の隠喩であり、各共和国が協調せず、彼の諸器官が協調しないのに似ていた」)彼の死後...
20歳の1976年まではクロアチアに住んでいたクロアチア系米国人が旧ユーゴの状況をチトーの全盛時代から彼の死後の混乱までを、イヴァンという珍妙なクロアチア人を国の隠喩とし(「ユーゴスラヴィアは彼の状態の隠喩であり、各共和国が協調せず、彼の諸器官が協調しないのに似ていた」)彼の死後における悟りの境地までを描いた作品。 愛しているというにも憎んでいるというにも単に知っているというだけにしても離れすぎた故郷について書くのに、レトリックで補いすぎたという無理めな感じがして、どうしてこんなに技巧を凝らして面倒にするのか意義がよくわからずスッキリしなかったが、というのは悲劇についての真実をぼかしてしまうだけではないかと感じたからだが、ところどころに、ああ、この人はこういう風景に昔愛着を感じたりクロアチア的だと思うかして今でも心に残っているんだろうなあという、いいなと思えるシーンがあり哀しくなった。 「『では、好きな岩に座って、葉巻を楽しみたまえ。葉巻が終わるまで、きみは自由だ――それまで看守は、きみの集中をそぐようなことをしてはならない。元気でな、ズドラーヴォ!』チトーとガンジーはランドローヴァーに乗りこみ、護衛たちはさらに2台に分乗してつづいた。イヴァンは岩に座って地平線を見つめ、ゆっくりと日没まで葉巻をくゆらせた。 アドリア海は、紫色の空の下で、溶けた銀のようにぎらりと光った」 「‘ああ、お願い、すべての酒場よ閉まって、あたしのかわいそうな魂が休めるように。悲しいけど、あたしの人生はもう半分終わり。それなのに高級車なんて夢のまた夢。お願い、すべての酒場を閉めて。あたしのいとこたちのために。ウィスキー・バーを閉めて、あたしたちをこの火星から去らせて。ああ、お願い、すべての酒場よ閉まって、あたしのさまよう魂が休めるように!’ 歌手は目を閉じた。人々は声をあげ、男たちは少女のように甲高く叫んだ。 涙を流して目を閉じている者も多かった。だるそうにグラスを投げる者もいたが、いくつかは割れさえしなかった」
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