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中世のかたち 日本の中世1
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中世のかたち 日本の中世1

石井進(著者)

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中世のかたち 日本の中世1

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2002/02/07
JAN 9784124902105

中世のかたち

¥220

商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2020/03/21

石井進 中世のかたち 日本の中世 全12巻の1巻。信頼しうる学説や豊富な文献を基に中世史をまとめた本。中世史のキーワードと細かい知識が満載。1巻でお腹いっぱい。 動乱、飢饉、階級、差別など 中世は 不幸で 不条理。こういう現実だからこそ、生き抜くために「存在=無」とする 中世...

石井進 中世のかたち 日本の中世 全12巻の1巻。信頼しうる学説や豊富な文献を基に中世史をまとめた本。中世史のキーワードと細かい知識が満載。1巻でお腹いっぱい。 動乱、飢饉、階級、差別など 中世は 不幸で 不条理。こういう現実だからこそ、生き抜くために「存在=無」とする 中世の思想が生まれたのか? とも思う。生きるのを諦めるより、「生=死」というゼロ思想の方が 環境に関係なく 生き抜く人間のエネルギーを感じる。 中世を特性から定義することにより、通常の中世(鎌倉時代以降)より 早く 平安時代後期以降とし、さらに 中世における日本国土を辺境から定義。なるほどなアプローチ。 中世の特性を 政治権力の分散、軍事台頭、人間の鎖(上下の人間関係)、荘園、仏教としている。人間が鎖で繋がれたような社会という例えは 大袈裟にも思ったが、読むにつれて 納得。 中でも エゾの中世史は とても面白い。前後も含めて もう少し知りたい。蠣崎氏や「新羅之記録」の本を探そうと思う。 気になった中世のキーワード *温暖化、東北が農業フロンティア *安藤氏、十三湊 *エゾ島、蠣崎氏、「新羅之記録」 *飢饉、忍性の極楽寺、日蓮「立正安国論」 *連雀(レンジャク)商人 エゾの歴史書「新羅之記録」 *武田信広が安藤氏とともにエゾ島に渡り、上ノ国の館を預かり、アイヌ側のコシャマインを討ち取る *上之国の蠣崎季繁&武田信広と下之国の安藤家政とが盟約 *蠣崎氏が 安藤氏を滅亡させ、松前藩主の地位を奪った 気候変動 *中世は温暖化の絶頂期=温暖化が生んだエネルギー *温暖化→東北は農業フロンティア→東の源頼朝が有利 *西の大飢饉→西の平氏滅亡 日蓮「立正安国論」 *死せる者は大半をこえ、これを悲しまぬ者あえて一人もいない *天変地異、飢饉を憂いた日蓮 *日蓮の出自=せんだら(最下層)

Posted by ブクログ

2017/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2002年刊行。著者石井進氏は元東京大学文学部教授。日本中世史研究家の泰斗、生前の最後の書である。道南・東北北部の蝦夷論、鎌倉周縁、日蓮、商人、下人・所従が主テーマであり、環境変動の歴史的影響に依拠する議論も散見され、いわゆる政治史・土地支配史・税制史はほぼ皆無(あるいは前提知識かもしれないが、多少物足りなさ)。という意味で社会史という括りになるのだろう。勿論、今後解明されべき問題点と著者が考えている事項は各々素直に開陳しているので、問題意識醸成という意味でもイイ感じである。

Posted by ブクログ

2013/10/25

鬼界ヶ島や十三湊などの地理的な境界や、網野的な非人考察など、多岐に渡る参考文献の量を見てもわかる通りに、かなり詳細な論考がいくつかされている

Posted by ブクログ

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