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鬼怒川 新潮文庫
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鬼怒川 新潮文庫

有吉佐和子(著者)

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鬼怒川 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1980/05/25
JAN 9784101132150

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商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2026/02/08

有吉作品って、どうしてこんなに面白いのか。紬を織って生きていた農家の人々の暮らしを、決してダレずにてきぱきと、でも人間が生きている手触りは匂い立つほどに書き出して見せる。渋いテーマなのに、次から次へと読みたくさせる。本当に小説の神様だなと思いますね。 置かれた環境で必死に生き抜...

有吉作品って、どうしてこんなに面白いのか。紬を織って生きていた農家の人々の暮らしを、決してダレずにてきぱきと、でも人間が生きている手触りは匂い立つほどに書き出して見せる。渋いテーマなのに、次から次へと読みたくさせる。本当に小説の神様だなと思いますね。 置かれた環境で必死に生き抜いてきた主人公の老醜まで克明に描き出すのは有吉作品ならではだけれども、今回のラストの残酷さはかなりのもの。 埋蔵金という一攫千金に夢を見て身を持ち崩す男たちと、地に足をつけて目の前の仕事と家族の幸福に心を砕く女たちの対比を描きたかった作品なのかな。当初の『黄金伝説』というタイトルのが合ってる気もする。 家に忍従し、子のために鬼にもなる女の強さと懸命さが、いいとも悪いとも言わないフラットな描き方で、ひしひしと伝わる。 手仕事の良さ、尊さにも思いを馳せずにはいられない。細かい作業は苦手だけど、機織り、ちょっとやってみたいと思った。

Posted by ブクログ

2025/10/03

時は明治、舞台となる地は絹の里・結城で、貧しい農家に生まれたチヨの生涯が描かれている。 チヨは幼い少女時代から機織りの腕前に評判がたち、16歳を迎えると同時に日露戦争から帰還した英雄のもとに嫁いだ。 チヨの実家の殺伐とした困窮さとは異なり、嫁ぎ先は貧しいながらも温かい家庭環境で、...

時は明治、舞台となる地は絹の里・結城で、貧しい農家に生まれたチヨの生涯が描かれている。 チヨは幼い少女時代から機織りの腕前に評判がたち、16歳を迎えると同時に日露戦争から帰還した英雄のもとに嫁いだ。 チヨの実家の殺伐とした困窮さとは異なり、嫁ぎ先は貧しいながらも温かい家庭環境で、チヨは初めて幸せを感じた。 舅姑もチヨに優しく接してくれて、農作業よりも結城紬の機織りを主な仕事としてチヨは家計を助けていた。 ただ英雄であるはずの夫・三平は、戦地での過酷な体験が影響しているのか、精神的に傷を負って無気力な男に変わり果て、仕事もできない男になっていた。 チヨの兄も大陸で戦死し、そしてチヨの息子・三吉までもが陸軍に志願して太平洋戦争に出征した。 そして終戦を迎えた数年後、奇跡的にチヨの息子は無事に帰国するのだが、父親の三平同様に無気力な男になっていた。 そしてチヨの孫となる三郎は少年の頃から頭脳明晰で、村の将来を背負って東京の大学へ進んだのだが、学生運動によるセクト間の内ゲバで大怪我を負い、村に戻ってきた。 そしてやはり無気力な男となって、仕事もせずにダラダラと過ごしていた。 三平、三吉、そして三郎の3人の男に共通するのは、突如東京で買い求めた古本を熱心に読み続け、その後にシャベルを持って出掛けるようになったことだ。 何に男たちは取り憑かれたのか⋯。 一昔前の日本社会での女性のやるせ無い立場を、有吉さんは見事に綴っている。

Posted by ブクログ

2025/04/20

貧しいが結城紬を織る才能があるキヨ。嫁ぎ先の義父義母に愛された。日露戦争の勇士と呼ばれ帰ってきた男に嫁いだキヨ。 その時代空気、女の団結、文化。

Posted by ブクログ

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