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複数の時計 ハヤカワ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1976/06/30 |
JAN | 9784150700065 |
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
クリスティーのポアロ…
クリスティーのポアロ物の一つです。本書の文頭で「少し残酷な小説を作成するように友人から依頼があって作成した」とクリスティーが述べていますが、そのとおりでクリスティーにしては結構残酷な作品です。刺激のほしい方は是非。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「アガサ・クリスティ」の『複数の時計』を読みました。 『エッジウェア卿の死』に続き「アガサ・クリスティ」作品です。 -----story------------- 秘書・タイプ引受所から派遣されたタイピストの「シェイラ」は、依頼人の「ミス・ペブマーシュ」の家に向かった。 無数に時計が置いてある奇妙な部屋で待っていると、まもなく柱時計が三時を告げた。 その時、「シェイラ」は恐ろしいものを発見した。 ソファの横に男性の惨殺体が横たわっていたのだ…死体を囲むあまたの時計の謎に、「ポアロ」が挑む。 ----------------------- 一度読むと、ついつい癖になる名探偵「ポアロ」モノ。 1963年に発表された作品なので、前回読んだ『エッジウェア卿の死』から30年後の物語、、、 「ポアロ」は、既に探偵業を引退し隠遁生活を送っており、謎の殺人事件に巻き込まれた「ポアロ」の友人で秘密情報部員の「コリン・ラム」からの相談を受け、真相解明に向け示唆を与える… そんな役どころでした。 「ヘイスティングズ」が登場しないので、少し寂しい感じがしましたね。 本作品は、 ■電話で指名を受けて速記者として新月通りに向かった「シェイラ・ウエッブ」が、家主がいない家で男性の死体を発見。 ■死体が発見された居間には四つの置時計がおいてあり、それらすべてが四時十三分を指していた。 ■家主の「ミリセント・ペブマーシュ」は、「シェイラ・ウエッブ」を呼んでないし、四つの置時計は家のものではないと証言。 という、いかにも興味をそそる事件が発端となっているんですが、、、 「ポアロ」の「実際はすこぶる単純な事件に相違ない」という推理通りの結末を迎えます。 「ポアロ」の鋭い推理で事件は解決に向かうのですが、どんな謎が潜んでいるんだろう… と期待させられた、四時十三分を指していた四つの置時計の真相については、ちょっとガッカリさせられましたね。 第二の殺人事件で、「シェイラ・ウエッブ」の同僚「エドナ・ブレント」が被害者となるのですが、、、 殺される前に残した言葉「あの女のひとののべた通りだったとは、あれがほんとうだったとは、どうも思えないのです」から、「シェイラ・ウエッブ」の上司「K・マーティンデール」が事件に深く関わっていると睨んだのですが、珍しく当たっていましたねぇ。 なんだか嬉しかったな。 トータル的には、「アガサ・クリスティ」にしては、まずまずかな… という感じ。 作品中、「ポアロ」が、「コナン・ドイル」をはじめ、「モーリス・ルブラン」、「ガストン・ルルー」、「ジョン・ディクスン・カー」などミステリー作家たちの作品を批評するシーンがあり、興味深く読みました。 これって、「アガサ・クリスティ」の推理小説論そのものなのかなぁ。 なかなか面白かったです。 ≪ちょっとネタバレ!≫ 犯行の動機から、「K・マーティンデール」と「ミセス・ブランド」が姉妹だったのには納得ですが、、、 「ミス・ペブマーシュ」と「シェイラ・ウエッブ」が、生き別れとなった母子だったというのは、ちょっとできすぎな感じがしましたね。 そんなに運命的な偶然が重なるとは思えないですもんねぇ。 あと、秘密情報部員の「ハンベリー」の残したメモの秘密については、早い段階から"61"じゃないというのには気付きました。 クリックすると元のサイズで表示します ミステリーを読みなれていると、色んな角度から見る癖がついちゃうんでしょうね。
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久しぶりのアガサクリスティー。 読み始めたら止まりませんでした。 事件の内容は老婆の家で男性が刺殺されているのを女性が見つけるところから始まる。 そこにはその家にはなかった時計がいくつも置かれていた。。。 小説の途中で推理できた部分があったけど、最後まで楽しめました。 ポアロは...
久しぶりのアガサクリスティー。 読み始めたら止まりませんでした。 事件の内容は老婆の家で男性が刺殺されているのを女性が見つけるところから始まる。 そこにはその家にはなかった時計がいくつも置かれていた。。。 小説の途中で推理できた部分があったけど、最後まで楽しめました。 ポアロは話を聞いただけで事件を解決できるなんてすごいなー
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