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紳士たちの遊戯 ハヤカワ・ミステリ文庫
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紳士たちの遊戯 ハヤカワ・ミステリ文庫

ジョアンハリス【著】, 古賀弥生【訳】

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紳士たちの遊戯 ハヤカワ・ミステリ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2008/02/25
JAN 9784151775512

紳士たちの遊戯

¥110

商品レビュー

4

10件のお客様レビュー

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2021/06/10

 イギリスの伝統ある男子校を舞台としたサスペンス。作者はジョニーデップ主演で映画化もされた『ショコラ』を書いたジョアン・ハリス。彼女がサスペンスを書いていたのは全く知らなかったので意外だったが、実に良くできた作品で、2015年のアメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長編賞にノミ...

 イギリスの伝統ある男子校を舞台としたサスペンス。作者はジョニーデップ主演で映画化もされた『ショコラ』を書いたジョアン・ハリス。彼女がサスペンスを書いていたのは全く知らなかったので意外だったが、実に良くできた作品で、2015年のアメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長編賞にノミネートされている。  物語はジュリアン・ピンチベックという謎の人物から語られる視点と、男子校の老教師ロイ・ストレートリーから語られる視点が相互に繰り返しながら進んでいく。  サスペンスとして物語の筋が面白いのは勿論、それぞれ登場人物が魅力的で読んでいて楽しい。特に主役の一人でもある老教師ロイ・ストレートリーの皮肉混じりのユーモアには何度もくすりとさせられた。

Posted by ブクログ

2021/03/21

伝統校セント=オズワルド校で次々と起こる不可解な事件。学園を破壊しようとする犯人と、学園に古くから勤めるベテラン教師、それぞれの視点から語られる学園ミステリ。 拾い物、と言ったら失礼かもしれないけれど予想以上に面白かった。訳者あとがきによると著者ジョアン・ハリスは、ジョニー・デ...

伝統校セント=オズワルド校で次々と起こる不可解な事件。学園を破壊しようとする犯人と、学園に古くから勤めるベテラン教師、それぞれの視点から語られる学園ミステリ。 拾い物、と言ったら失礼かもしれないけれど予想以上に面白かった。訳者あとがきによると著者ジョアン・ハリスは、ジョニー・デップ主演映画で、アカデミー賞ノミネート作品『ショコラ』の原作者だそう。 そういうストーリーテラーとしての地力がある作家だけあって、語り口が抜群に上手い印象でした。 物語は二つの視点から語られます。一方の語り手は、セント=オズワルドに古くから勤めるベテランラテン語教師のロイ・ストレートリー。 生徒たちからはおおむね慕われているものの、ベテランであるため学園の上層部からやや煙たがれ、教育をめぐってはフランス語やドイツ語を教える他の外国語教師も確執がある。 また本人もかたくなと言うか、意固地というか、学園の教師たちがそれぞれ職場用のパソコンでのメールで連絡を回す中、パソコンを一向に使う気配がない、とやや老害気味なところも感じます。 こうした教師間での確執や、小さなトラブルが面白い。正直、なんでストレートリーが生徒に慕われているかは、読んでいてあまり伝わってこなかったけど(笑) 一方で教師間の人間関係、仕事関係でのいざこざが、こまごまとリアルに描かれていて、学園ドラマの教師パートを見ているような映像が、自然と頭に浮かんでくる。 もう一方は犯人視点から語られる。いわゆる倒叙サスペンスの書き方なのですが、犯人の正体は伏せられていて、ストレートリー視点で登場した人物の中の誰が犯人なのか、と予想しながら読み進められます。 こちらも語りと空気感の作り方が巧い。伝統校であるセント=オズワルドの弱点。トラブルやスキャンダルを極端に恐れる保守的かつ閉鎖的な雰囲気の隙をつき、人間関係を巧みに操り徐々に学園を混乱の渦に巻き込んでいきます。 今でも学校現場はいじめ問題の表面化を恐れたり、教師の処罰が甘いなどといった、閉鎖的な雰囲気をニュースからも感じることは多いけど、 その空気感を小説で表現しつつ、教師たちがトラブルに巻き込まれ、あるいは不祥事を公表されて、学園が不安定な状態に堕ちていく様子が、なにかぞくぞくする後ろ暗い、不謹慎な面白さを感じてしまいます。 そして所々で挿入される犯人の回想。なぜ犯人はセント=オズワルド校を狙うのか。犯人の学生時代のエピソードは、思春期特有の居場所のなさであったり、承認欲求であったり、破壊衝動であったり、友情や恋であったり、憧れであったりを描き、青春者としても面白く読めました。 ストレートリー視点、犯人視点、そして犯人の回想と3つの話の軸があり、その分ストーリーの進みは遅く感じる部分もあったし、物語の仕掛けも途中で勘づくところはあったものの、 語り口の巧さ、心情表現の巧さ、学園のリアルな雰囲気づくりといった技術や文章の巧さがそれをカバーして、全体的に見るとサスペンスとしても、青春者としても及第点以上の満足度がありました。 ちょっと興味をもって『ショコラ』のあらすじを調べてみると、この『紳士たちの遊戯』とはまったく毛色の違う作品のようで、その作風の幅の広さにも驚きました。いずれは小説・映画の『ショコラ』も鑑賞したい。

Posted by ブクログ

2017/04/04

変わった話で 一応”紳士たち”との表題があるのだけど だまされたわァ(笑) あのショコラを書いた作者とは 思えない・・・・

Posted by ブクログ

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