1,800円以上の注文で送料無料

無責任の構造 モラル・ハザードへの知的戦略
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

無責任の構造 モラル・ハザードへの知的戦略

岡本浩一(著者)

追加する に追加する

無責任の構造 モラル・ハザードへの知的戦略

定価 ¥726

110 定価より616円(84%)おトク

獲得ポイント1P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

7/3(水)~7/8(月)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2001/01/17
JAN 9784569614601

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

7/3(水)~7/8(月)

無責任の構造

¥110

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4

11件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/03/26

無責任に端を発する組織や構成する人間の問題点・リスクについて、発生原因や対処法を教えてくれる。 筆者は原子力安全委員会の専門委員としても活躍された方で、JOC臨界事故の事故調査も行っている。前半はそれら事故の発生した経緯について、多少難しい専門用語などもありながら、手続きや手順の...

無責任に端を発する組織や構成する人間の問題点・リスクについて、発生原因や対処法を教えてくれる。 筆者は原子力安全委員会の専門委員としても活躍された方で、JOC臨界事故の事故調査も行っている。前半はそれら事故の発生した経緯について、多少難しい専門用語などもありながら、手続きや手順の問題点を洗い出す。その要因としては組織の体質や過度の利益追求などを挙げる。危険を扱う現場でいとも簡単に崩れていく状況を見ながら、私が現在所属する会社にも似た様な傾向はあると感じる。 本書中盤以降は社会心理学から組織に潜む危険性・リスクを同調生や個人の認識の低さ、組織風土など一つずつ発生要因とプロセスを説明していく。ここではほぼ確実に読み手自身あるいは読み手の属する何らかの集団・組織にも、複数の一致性を見出す方が多いのではと感じる。 特に会議のシーン、参加者の一人一人の顔を思い出しながら、心理的に当てはまるタイプを見つけられるだろう。だから毎回あの定例会議の結論はこうなるのか、という具合に。 上司や社風にもだいぶ近い感覚を感じられ、業績はまあまあでも実のところ、危ないのではと恐怖も覚えた。 私自身も社内の多くのプロジェクトに参加、もしくはリーダーとして率いる側の立場にあり、現在進行形の状態だ。そこには多数の問題、複雑な課題に日々立ち向かう必要があり、場の空気や社風、関係者の力関係を見るなどして意見を出しきれない事が頻繁にある。組織以上に自身の不甲斐なさを感じる。 後半はその様な中でどの様な意志と立ち回りで乗り越えていくか、技術的な参考になると共に精神面で勇気・力を貰える。始めに描かれた臨界事故も誰かが防げたのではないか。 まずは立ち向かうスキルと自信を身につけるためには、幅広い知識に触れて吸収しようとする努力は怠れない。ある日私にも自信と勇気が後押しして、現在難航中かつ出口の見えないプロジェクトを中止に追い込む様な時が来るだろうか。 本書は明日の自分を変える力と知恵と勇気をくれる。

Posted by ブクログ

2015/07/16

無責任というか、責任不在というのはストラクチュ アルに説明される。「権威主義」と「属人的な運 営」の二軸である。 この二軸を中心に、1999年世界で最も被曝した死者 を出した「東海村JCO臨界事故」が分析されてい る。 その後13年を経て発生した3.11の原発事故(および そ...

無責任というか、責任不在というのはストラクチュ アルに説明される。「権威主義」と「属人的な運 営」の二軸である。 この二軸を中心に、1999年世界で最も被曝した死者 を出した「東海村JCO臨界事故」が分析されてい る。 その後13年を経て発生した3.11の原発事故(および その後の責任処理)という事象を振り返ってみる に、あまりにも本書が十分に理解されていなかった 事が悔やまれてならない。

Posted by ブクログ

2013/07/14

 この本のことを簡潔に説明すると、「組織内の人間関係によって事態が悪化していく事にどう対処していくか」についてまとめた本、ということになるのだろうか。  JCO事故というものがあった事は知っていたが、いかにして発生したかは知らなかったので、本書を読んでショックを受けた。どうして...

 この本のことを簡潔に説明すると、「組織内の人間関係によって事態が悪化していく事にどう対処していくか」についてまとめた本、ということになるのだろうか。  JCO事故というものがあった事は知っていたが、いかにして発生したかは知らなかったので、本書を読んでショックを受けた。どうして自分たちがしている事を客観的に見ることが出来なかったのだろうか。  という、疑問については一章以降で、その発生したメカニズム、発生しうる環境・主義、対処法について解説している。  四章の「「無責任の構造」克服の戦略」については「これが出来たら苦労しないよ」と言いたくなったが、一つの参考にはなると思う。  ちなみに、本書で使われている言葉は心理学や社会学を学んだ方によっては「今更?」と思えるものも多い。サッと目を通すだけでも良いのではないか。 自分用キーワード 一章 JCO臨界事故 リスク心理学 計画被爆(臨界事故などが起きた時に復旧・廃炉をするために被爆をすることをコストとして受け止めること) 国際原子力事象評価尺度(INES) 原子力損害賠償法 八条機関から三条機関へ(「機関」は「委員会」と表記されることも) 一バッチ(ウラン正味の量が2.4kgを超えなければ安全とされる) 臨海安全基準(質量制限・形状制限) クロスブレンディング ウェット法・ドライ法(ウラン燃料の製造法)  二章 同調(筆者は同調には「内なる同調性」「外なる同調性」の二種類があると述べている) アッシュ(有名な線分の長さを答えさせる実験の考案者) 服従 ミルグラムの実験(筆者曰く「実験者と参加者は一次的な関係であり、服従を拒否することが出来て、罰が無いにも関わらず服従が起きたことに恐怖を抱く」)  勢力基盤(心理学) 内面化 フェスティンガー「認知的不協和の原理」 選択的情報選択(認知的不協和を低減するために行う) 禁じられたおもちゃのパラダイム(組織内の問題を提起した人に対し、「一度静かにするように」軽い圧力を掛けることで「時間の経過(上は考えてくれているようだ)・間接的な方法(会社に貢献したという安堵)・控えめな報酬(長い目で見ると改善する)」という三要素が働き、内面化を起こして、無責任の構造の構築につながると述べている。逆に意固地になってしまい、改善が遅れることも) 社会的促進(例:満腹になったニワトリの隣でもう一羽にエサを与えると、再び食べ始める) 社会的手抜き コーガン・ウォラック型の課題(個人としての判断か集団判断かが分かる) リスキーシフト(集団での議論は複雑で高度な処理ができなくなり、冒険的な選択を選ぼうとする) フレーミングの効果    三章 権威主義(アドルノの研究が有名) ファシスト傾向 ドグマティズム(教条主義) 因習主義 反ユダヤ主義 エスノセントリズム(自民族中心主義) 因習的家庭観 形式主義 ロッドアンドフレームテスト(物事を認知するにあたって、他律的な文脈の影響を強く受けるかを調べる) 属事主義(筆者の造語。事柄の是非を基本としてものを考える) 属人主義 

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品