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シベリア鉄道9400キロ 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1985/10/25 |
JAN | 9784041598030 |
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シベリア鉄道9400キロ
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シベリア鉄道9400キロ
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商品レビュー
4
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昨日テレビで、最近エンタメ界が鉄道ブームだとかいうのをやっていて、なんてタイムリーな!とびっくりした。 宮脇俊三さんが四年も前に亡くなられていたことをつい最近知り、追悼の意を込めてちょうど宮脇作品を再読していたところだったのだ。 『シベリア鉄道9400キロ』 宮脇俊三 (角川文庫) 鉄道ファンの間では宮脇さんは有名である。 「鉄道紀行文学」というジャンルを確立させた人だそうだ。 私は鉄道ファンでも何でもないのだが、宮脇さんの書く旅の話がとても好きで、何冊か持っている中でも一番好きなのがこの本なのだ。 横浜から船でナホトカへ、ナホトカから夜行列車「ボストーク号」でハバロフスクへ、そこからモスクワまで「ロシア号」で6晩7日のシベリア鉄道の列車の旅。 馴染みの編集者ヒルさんとの、男二人旅だ。 旅の目的が、“目的地”ではなく“列車に乗ること”なので、二人は他の乗客からは何だか浮いている。 寒風吹きすさぶ中、窓を開けてひんしゅくを買ったり、外が見えないからと肩車で窓拭きをしたり、一両ずつ車両を“点検”して歩いたり。 そして客室の内部はもちろん、トイレや食堂、通路や連結部の様子など、事細かに説明がされていて、まるで妹尾河童さんの細密画を見ているような感じがする。 シベリアの寒さがシベリア鉄道を支えているのだという。 一年のうち半分以上は空港も道路も凍結して使えない。鉄道は寒さに強いのだ。 なるほどーと納得する。 いかにもマニアというような専門用語や車両の型名やらの羅列や、評論家みたいな難しい説明などは一切なく、簡潔で素直な文章が親しみやすくて好きだ。 蛍光オレンジのチョッキを着た保線係が、夕日を浴びて線路際に立っているシーンなどは、一幅の絵画を見ているようだ。 幼い頃から鉄道好き、お酒が大好きで論戦を好まず、多くの人から親しまれていた宮脇さん。 戒名は、「鉄道院周遊俊妙居士」なのだそうだ。 なんかいいな。 楽しかった~っていう声が天国から聞こえてきそうですね。
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1週間も電車に乗り続けるとか! しかもロシアに渡るのにまずは船で、とか。 何が楽しいんだかさっぱりわかんないけど、楽しそうだなーって思った。
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旅は時として、実際に出かけた後よりも、あれこれとプランニングする方が面白いという事があります。それを体現したのかどうか、宮脇俊三氏の旅行記には、旅立ちの経緯は詳細なのに締めはごくあっさりとしているというケースが良く見られます。 本書はその際たるもので、「シベリア鉄道」と銘打ちつ...
旅は時として、実際に出かけた後よりも、あれこれとプランニングする方が面白いという事があります。それを体現したのかどうか、宮脇俊三氏の旅行記には、旅立ちの経緯は詳細なのに締めはごくあっさりとしているというケースが良く見られます。 本書はその際たるもので、「シベリア鉄道」と銘打ちつつ、ロシア号に乗るまでに紙幅の実に半分を費やしています。しかしそこにこそ面白さがあるわけで、憧れのシベリア鉄道が徐々に近づいてくる高揚感がひしひしと伝わってきます。 気がつけば刊行から20年以上が経過しているのですが、数年前に半分乗った時の記憶と本書の描写は驚くほど合致します。 世界は変われど鉄路は変わらず、と言ったところでしょうか。 宮脇氏の海外紀行の中では、ダントツにお気に入りです。
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