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発狂した宇宙 ハヤカワ文庫
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発狂した宇宙 ハヤカワ文庫

フレドリック・ブラウン(著者), 稲葉明雄(訳者)

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発狂した宇宙 ハヤカワ文庫

定価 ¥704

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1977/01/15
JAN 9784150102227

発狂した宇宙

¥660

商品レビュー

4

25件のお客様レビュー

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2023/04/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題名と著者名だけは知っていたもの、やっと読めました。 1954年アメリカはニューヨーク州。月ロケットが発射されたが失敗し、SF出版社社長の別荘に墜落。そこにいた社長、編集者、使用人など11人の遺体が発見された、うち編集者の一人の遺体は無かったが粉みじんになったと推定された・・ が、SF雑誌編集者のキースはパラレルワールドに行ってしまっていたのだった。 発表が1949年なので現実の出来事とはずれがあるが、キースの行った世界では月へはあっというまに行け、太陽系内では月、金星、火星を地球人は征服。太陽系外のアルクトゥール星人が征服意欲の旺盛な星人として描かれている。この設定は15世紀とかの大航海時代の地球に置き換えたりして、74年前の作品でも読んでいて古臭さは感じなかった。他者の征服、というテーマは時間と空間を、いまのところ、超えるテーマかなと思った。また、人工頭脳メッキーという「意思の球体」が出てきたり、今はやりのチャットGPTの具現化じゃないか?などと驚く。 ちょっとネタバレになってしまうが、パラレルワールドの具現内容はキースの思い描いたものだった、というあたりおもしろい。アーサー・C・クラークの描く未来世界はちょっと上品な感じがするが、こちらは主人公の男性目線で、しかも時間は同じなので、下世話な感じがする。でも49年のSF雑誌の世界をもじっているのかも。ってこれは解説で筒井康隆氏も書いてました。 結末はひとひねりあるのだが、この終わり方なら、星新一あたりがショートショートで書いたら、すっきりするんじゃないかとも思った。 解説が1976.12月付けで筒井康隆。この作品を初めて読んだのは元々社のSFシリーズとあり、元々社?知らないなあと思い検索すると、「第1期全12巻は、1956年4月から10月まで月2冊のペースで刊行。続いて第2期全12巻の刊行にとりかかったが、6冊まで刊行したところで、元々社が事実上倒産し、未完となった」とあった。「華氏451度」「憑かれた人」「新しい人類スラン」「人間の手がまだ触れない」など中学の頃から題名だけは知っているラインナップ。もしかして図書室にあったのか?  原題:WHAT MAD UNIVERSE 「この狂おしい世界」って訳してもいいかな。 1949発表 1977.1.15発行 1986.4.20第15刷 図書館

Posted by ブクログ

2022/01/21

サラッと読めるエンタメ適当SF。 この作品は既存SFのパロディらしいが、むしろこの作品を元ネタにしたパロディの方を連想してしまう。「空飛ぶミシン」が、そういうあだ名の飛行機が元、と言われても分からんもの。緑のブラした美女とかも縁遠い。 濃霧管制のシーンだけはやたら怖い。これもいい...

サラッと読めるエンタメ適当SF。 この作品は既存SFのパロディらしいが、むしろこの作品を元ネタにしたパロディの方を連想してしまう。「空飛ぶミシン」が、そういうあだ名の飛行機が元、と言われても分からんもの。緑のブラした美女とかも縁遠い。 濃霧管制のシーンだけはやたら怖い。これもいい加減な穴だらけ設定だけど、元ネタがあるんだろうか。 設定の穴を最後に納得させてくれるのは嬉しいんだけど、無限に宇宙があったとしてもこんな宇宙は存在し得ないと思うのよ。

Posted by ブクログ

2022/01/13

SF。多元宇宙。 まさに奇想天外。 主人公のような狂った世界を体験したら、本当に発狂するかも。 ストーリー自体はかなり都合が良い展開で、けっこう単純。 ドキドキハラハラしながら読む感じの、コミカルなエンタメ作品だと思う。 もちろん好き。

Posted by ブクログ

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