1,800円以上の注文で送料無料

文明の生態史観 中公文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫
  • 1224-27-00

文明の生態史観 中公文庫

梅棹忠夫(著者)

追加する に追加する

文明の生態史観 中公文庫

定価 ¥533

330 定価より203円(38%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1974/09/10
JAN 9784122001350

文明の生態史観

¥330

商品レビュー

4.3

6件のお客様レビュー

レビューを投稿

2021/09/01

世界史モデルとしての「文明の生態史観」についての論考だが、1957年の発表だが64年前に当たる.20年間のアフガン戦争でアメリカが敗北した現代でも十分に通用する考え方だ.日本と西ヨーロッパを第一地域、それ以外の中国、インド、ロシア、地中海・イスラム世界を第二地域と分けての分析は楽...

世界史モデルとしての「文明の生態史観」についての論考だが、1957年の発表だが64年前に当たる.20年間のアフガン戦争でアメリカが敗北した現代でも十分に通用する考え方だ.日本と西ヨーロッパを第一地域、それ以外の中国、インド、ロシア、地中海・イスラム世界を第二地域と分けての分析は楽しめた.封建制の基でブルジョアが育成され資本主義体制に移行した第一地域と封建制がない第二地域の比較は良く納得できた.それを更に修正したp181のB図も非常に説得力がある感じた.宗教と伝染病の対比の「比較宗教論への方法論的おぼえがき」は現代の新型コロナウイルスのパンデミックを思うに、将来を予測した論考だったと感心した.

Posted by ブクログ

2012/10/13

(1974.10.10読了)(1974.09.14購入) *解説目録より* 東と西、アジア対ヨーロッパという、慣習的な座標軸の中に捉えられてきた世界史に革命的な新視点を導入した比較文明論の名著。 著者 梅棹忠夫 1920年6月13日京都市に生まれる 1943年京都大学理学部卒業...

(1974.10.10読了)(1974.09.14購入) *解説目録より* 東と西、アジア対ヨーロッパという、慣習的な座標軸の中に捉えられてきた世界史に革命的な新視点を導入した比較文明論の名著。 著者 梅棹忠夫 1920年6月13日京都市に生まれる 1943年京都大学理学部卒業 京都大学人文科学研究所教授 1974年国立民族学博物館初代館長に就任した 1986年3月12日に原因不明の失明をした 国立民族学博物館名誉教授 専攻は民族学、比較文明論 2010年7月3日老衰により死去、90歳

Posted by ブクログ

2011/10/17

文明の発祥や発展を生態学的に説明しようとする視点はおもしろい。乾燥地帯が斜めに走る大陸中央部やその縁で開拓と水利のために古代文明が起こったが、乾燥地帯は破壊的で建設と破壊をたえず繰り返したために成熟しなかった。大陸東西の両端は中緯度温帯地域で降雨があり森林におおわれていたために文...

文明の発祥や発展を生態学的に説明しようとする視点はおもしろい。乾燥地帯が斜めに走る大陸中央部やその縁で開拓と水利のために古代文明が起こったが、乾燥地帯は破壊的で建設と破壊をたえず繰り返したために成熟しなかった。大陸東西の両端は中緯度温帯地域で降雨があり森林におおわれていたために文明は発祥しなかったが、ある程度の技術の段階で発展した。そして、大陸の端に位置していたため、中央アジアの暴力が及ぶこともなかった、と考察する。 ただ、内容は仮説を提示している程度で、それを裏付ける十分な根拠や情報を積み重ねるようなものではない。学問の歴史としては大きな影響を与えたのだろうが、今となっては、その歴史を振り返ることができる古典的な位置づけであることは否めない。 「文明の生態史観」「東南アジアの旅から」「比較宗教論への方法論的おぼえがき」以外は飛ばし読み。

Posted by ブクログ