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遙かなる俊翼 日本軍用機空戦記録 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2002/07/10 |
| JAN | 9784167249113 |
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遙かなる俊翼
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遙かなる俊翼
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
表紙は彩雲。胴体にZ旗をあしらったマーク、アンテナ柱に16条旭日旗が翻る。その写真の上に戦闘記録の原本が重ねてある。「突入」の文字があり特攻出撃した部隊の記録だ。 収録しているエピソードは「ニューギニアを支えた男」、「本土に空なし」、「切り裂くツバメ」、「最後の切り札・剣部隊」...
表紙は彩雲。胴体にZ旗をあしらったマーク、アンテナ柱に16条旭日旗が翻る。その写真の上に戦闘記録の原本が重ねてある。「突入」の文字があり特攻出撃した部隊の記録だ。 収録しているエピソードは「ニューギニアを支えた男」、「本土に空なし」、「切り裂くツバメ」、「最後の切り札・剣部隊」、「去り行く水戦」、「受傷をこえて」、「偵察機は木更津を発つ」、「若さの戦果」、「教え、かつ戦った訓練部隊」、「ラバウル上空の完全勝利」、「日本戦闘機、身内のライバルを比較する」の11本と「あとがき」 「ニューギニアを支えた男」は陸軍の南郷茂男大尉の話。ニューギニアの陸軍航空隊を支えた指揮官。昭和19年1月23日、P-38との戦闘で未帰還となり戦死、二階級特進で中佐となった。「「ニューギニアは南郷でもつ」と言われたとあり、その後ニューギニアの戦線は急速に崩壊した。 「本土に空なし」は昭和18年12月入隊の航空予備学生/飛行科呼び学生第14期のパイロットのエピソード。大谷少尉らは厳しい訓練を経て水上機パイロットになるが任務は特攻隊となる。茨城県の鹿島基地で訓練に明け暮れ、昭和20年7月、出撃のために九州を目指して飛び立つ。その途中を空母から飛来したF6Fに襲われ全機が撃墜されてしまう。水上機は滋賀県今津町の三谷村とその周辺に次々と墜落し、村人が懸命に救助をするが生存できたのは少数のみ。これが「本土に空なし」。もはや水上機が無事に飛べる状況ではなかった。76ページの「せめて玉子を持たせようとする村人たちの厚意に送られて、トラックは湖岸を南下」という一文が印象に残った。兵士たちを気遣う村の人の思いが伝わってくる。 「切り裂くツバメ」は3式戦闘機「飛燕」で戦った244戦隊の話。震天制空隊の空対空特攻や、関東上空での戦いなど。 「最後の切り札・剣部隊」は源田実が編成した343空のエピソード。この後複数の文庫に受け継がれ、そのたびに加筆されて中身が充実していく。 「去り行く水戦」は第二次大戦中、日本だけがなしえた水上戦闘機の実戦運用についての話。2式水戦は活躍したものの、水上戦闘機として開発された強風が戦力化されたときには、もはや水上戦闘機が戦える世界ではなかった。 「受傷をこえて」は陸軍の3人の新人パイロットのエピソード。彼らは昭和19年、兵長として70戦隊に赴任。伍長に進級して2式戦闘機「鍾馗」に乗る。西川伍長は訓練を始めて早々に事故で負傷。三浦伍長はF6Fと空戦して撃墜され、落下傘降下。ここで地元の人に米兵と間違われて襲われる。それは殺されずに済んだが撃墜されたときに火傷で負傷。平原伍長は撃墜されるが負傷は免れた。西川伍長はパイロットに復帰するが実戦に出る機会がなく終戦。平川伍長は昭和41年に事故死。著者は西川氏、三浦氏に取材してこの記事を書いた。 「偵察機は木更津を発つ」は表紙に写っている艦上偵察機「彩雲」の話。 「若さの戦果」は特乙1期生の最若年搭乗員の話。16.5歳以上で入隊、半年の速成教育でわずか17、18歳の若さで実戦に出る。黒田昭二一飛曹は厚木基地302空で「雷電」のパイロットになり、B-29の撃墜を記録する。乗り物を覚えるにはハイティーンが最適とはいえ、記事を読むと黒田氏の才能と赤松少尉の指導と事故で死ななかった強運が印象に残る。 「教え、かつ戦った訓練部隊」は陸軍の錬成飛行隊の話。最終目標の4式戦までいろいろな陸軍機が出てくる。 「ラバウル上空の完全勝利」は昭和19年1月17日のラバウル上空の空中戦の話で、彼我の損失を突き合わせても日本が12機の米軍機を撃墜し、損失ゼロだったという戦いの話。『撃墜王の素顔』の野計雄雄一飛曹も出撃している。 「日本戦闘機、身内のライバルを比較する」は陸海軍の戦闘機の比較記事。 あとがきに各記事の初出が書かれている。「去り行く水戦」は航空情報1982年3月号とある。執筆時の状況など大事な情報が書かれている。
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この著者はとても飛行機を、搭乗員を、整備員を、技術者を愛している。 行間から敬意が伝わってくる。 自分だけが戦後の立場に立ち、彼らを非難する、そんな気持ちがにじみ出てしまうような対談を書くような、そんな本の後にこれを読んだので、救われた気持ちになった。
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「幻の戦闘機」が機体中心なら、こちらは空戦記録とはいえそれに乗って戦った人が中心の本。 どのエピソードとも大戦中盤~末期、終戦期のものとなるので、決して勇壮な内容にはならない。登場人物があっけなく戦死していくのが淡々と記されると「戦争というものはこういうものなんだ」と改めてその...
「幻の戦闘機」が機体中心なら、こちらは空戦記録とはいえそれに乗って戦った人が中心の本。 どのエピソードとも大戦中盤~末期、終戦期のものとなるので、決して勇壮な内容にはならない。登場人物があっけなく戦死していくのが淡々と記されると「戦争というものはこういうものなんだ」と改めてその事実の重さを感じずにいられない。
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