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日本の参謀本部 中公新書

大江志乃夫(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 1985/05/01
JAN 9784121007650

日本の参謀本部

¥110

商品レビュー

3

6件のお客様レビュー

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2021/06/30

桶狭間の戦いから遡り、参謀本部の歴史をたどり、今次対戦の敗戦を探る一冊。 日本には封建武士軍隊と近代大衆軍隊の間に傭兵軍隊時代の歴史がない。軍隊の忠誠をつなぎとめるものが兵站だという歴史経験がなかった。参謀本部が一方では兵站を軽視し、他方では軍事情報のみならず、本来は政略に...

桶狭間の戦いから遡り、参謀本部の歴史をたどり、今次対戦の敗戦を探る一冊。 日本には封建武士軍隊と近代大衆軍隊の間に傭兵軍隊時代の歴史がない。軍隊の忠誠をつなぎとめるものが兵站だという歴史経験がなかった。参謀本部が一方では兵站を軽視し、他方では軍事情報のみならず、本来は政略に属する分野の謀略や情報政治にまで手を出すことになった。戦略の欠如を政略でカバーする傾向が生まれた。 軍人政治家は多いが戦略家がでなかった日本陸軍の体質を、日本の参謀本部の起源が決定したといえる。 日露戦争以降は、まさに驕りとしか言えないな。

Posted by ブクログ

2020/06/28

日本陸軍参謀本部の始まりから終わりまで。 参謀本部を特に取り上げた本は少ないような気がする。どういう経緯で成立したのか、日清・日露から先の戦争が終わるまでの参謀本部の動き、歴史を知るには、コンパクトにまとまっていて良いと思う。

Posted by ブクログ

2017/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1985年刊。著者は茨城大学人文学部教授。◆参謀本部の成立からアジア太平洋戦争に至るまで、参謀本部の機構・法令・人物・政策決定とその是非にまで言及したもの。新書にも関わらず、叙述対象が広く目配りされ、細かい引用・理由付けで叙述する等説得力あり。◆備忘録。①陸軍には、谷干城等の専守防衛派がおり、これを政治的に山県有朋が潰した。②兵学研究の自由を奪ったのは、月曜会事件で反対派をつぶした山県。③日露・第1次大戦後の戦略の変化を陸軍に反映できなかったのは、組織再編不可・前例主義の官僚的体質によった。 ④日本陸軍の戦略・基本的戦術思想をまとめた「統帥綱領」は門外不出・秘密主義の下に置かれ、結果、これら思想の教条主義化・権威主義化を招来し、進歩発展するはずの戦略思想が、まるで古典芸能の家元制度に堕してしまったこと。⑤陸軍は、山県の軍人としての系譜、つまり、戦略ではなく謀略を重んじる傾向にあり、このような経験を持つものを山県が引き上げてきたため、戦略に疎くなってしまったこと ⑥西欧は傭兵軍隊時代を経験し、食わせなければ兵は働かないことが判っており、かつドイツ参謀本部の前身は兵站部であった。他方、日本にはかかる経験がなく、その歴史を学ぶこともなかったため、兵站・補給の極端な軽視に繋がった。⑦日本の資本主義・生産力の弱さを克服する方法をとらないで、軍の勢力を保持し自己の権限・組織保全を図るべく、精神主義を強調する作戦要務令を策定した。

Posted by ブクログ

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