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蒸気駆動の少年 奇想コレクション

ジョンスラデック【著】, 柳下毅一郎【編】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2008/02/19
JAN 9784309622019

蒸気駆動の少年

¥2,090

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2019/06/20

短編集。SF。ファンタジー。ミステリ。 解説が一番面白かった。 "スラデックはたぶん天才だったのだが、才能の使い道をまったくわかっていなかった" "一部に熱狂的なファンを持ち、大多数からはほぼ無視された" 自分は無視する方ですね。 「息を切...

短編集。SF。ファンタジー。ミステリ。 解説が一番面白かった。 "スラデックはたぶん天才だったのだが、才能の使い道をまったくわかっていなかった" "一部に熱狂的なファンを持ち、大多数からはほぼ無視された" 自分は無視する方ですね。 「息を切らして」「小熊座」「教育用書籍の渡りに関する報告書」は好きです。

Posted by ブクログ

2019/05/15

20世紀英国の作家(但し、アメリカ出身)、2000年に病没した ジョン・スラデックの奇天烈な短掌編集、全23編。 SFありミステリありホラーありと盛りだくさん。 ギャグ漫画のようなナンセンスなストーリーに呆れていると、 不意にシリアスな話が現れるので油断禁物。 心理描写に重点を置...

20世紀英国の作家(但し、アメリカ出身)、2000年に病没した ジョン・スラデックの奇天烈な短掌編集、全23編。 SFありミステリありホラーありと盛りだくさん。 ギャグ漫画のようなナンセンスなストーリーに呆れていると、 不意にシリアスな話が現れるので油断禁物。 心理描写に重点を置かず、アイディア勝負の力業が多いため、 好き嫌いが分かれそう。 個人的に、笑いの中にもペーソスが感じられる物語が好きなので、 面白かったがドップリ浸れたとは言い難い(笑)……すまぬ。 以下、特に印象的な作品について。 ■高速道路(The Interstate)  単身、優雅なバカンスを楽しもうと、  長距離高速バスでリゾートを目指す会社員の男。  指定された巨大チェーンのレストランで  食事休憩を取ることを繰り返しながら、  目的地に向かうはずが……何かがおかしい。  食欲旺盛なのは結構だが、  これでは太ってしまいそう(笑)。 ■血とショウガパン(Blood and Gingerbread)  本当は恐ろしいグリム童話=「ヘンゼルとグレーテル」異聞。  粗暴な父にも、か弱い母にも、強欲な継母にも、  優しい魔女にも従わない、  一枚も二枚も上手(うわて)で残酷な双子の兄妹。 ■小熊座(Ursa Minor)  仕事の打ち上げで酒を飲んだ後、リチャード・マトロックは  いつの間にかクリスマスプレゼントを携えていた。  それはアンティークなテディベアで、  首輪のプレートには「ダニエル、7」と記されていた。  幼い息子ジミーはそれをとても気に入ったが、  次第に奇妙な出来事が……。  家の中で何か不都合が生じたとき、「くまたん」が  勝手に動き回っていたずらしたことにしよう、  と考えたくなる気持ちは、よくわかる(笑)。 ■蒸気駆動の少年(The Steam-Driven Boy)  アーニー・バーンズ大統領の専横に危機感を覚えた  タイムパトロール隊は、  彼の少年時代の姿を模(かたど)ったダミーを  1937年に送り込んで本物とすり替える作戦を取った。  当時の人々に万一分解されたとしても、  彼らに理解可能な仕組みで出来た蒸気駆動式アンドロイドを……。  カモフラージュを重ねた挙げ句、  誰がどれで何がどうなっているのか、グチャグチャに。 ■おとんまたち全員集合!(Calling All Gumdrops!)  タイトルの「おとんま」は「お頓馬」。  grownup:大人→gumdrop:(子供が好む)グミ  というダジャレの原題を巧みに邦訳。  最近の子供たちの言動は理解に苦しむと嘆く大人の話……  かと思いきや、どうやらおかしいのは彼らの側で。  就職し、結婚し、親の立場となっても、  子供の頃のまま遊び呆けたい人たち。  カットされたジーンズから剥き出しになった膝頭の瘡蓋を気にして、  いつも弄っているという主人公の描写が秀逸。

Posted by ブクログ

2015/07/11

物理学を応用した作品などは難しかったけど、基本的にどの作品も奇想が楽しめた。奇想の才能がない人はSF作家にはなれないよね。SFでは侵略とか乗っ取りとかのテーマが多いかな。「小熊座」はホラー。「教育用書籍の渡りに関する報告書」は本好きにとっての悪夢。

Posted by ブクログ

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