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バカな人事 なぜ御社の人事は社員のやる気を失わせるのか?
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | あさ出版 |
発売年月日 | 2008/02/20 |
JAN | 9784860632557 |
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バカな人事
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商品レビュー
3
4件のお客様レビュー
奥付は2008年第3刷で、当時は一社員の立場で人事制度に興味と不満を持っていた。今回は中間管理職の立場で読んだが、わが社の人事を見ると評価制度やMBOは、2023年の今も旧態依然としたものである。それにもまして耳が痛かったのは「有能な管理職の三つのセンス」だった。反省せねば……
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本来「人事」とは企業の事業目標を達成するための手段であるはずですが、実際は多くの企業で「人事制度の策定/運営」という名の目的と化してしまっているのが現実ではないでしょうか。 その最たるものが、画一的な「等級」であったり等級ごとの「職務基準書」です。 多くの企業で当たり前に行われている「目標設定面談」も、この職務基準書に応じて個人の年度ごとの目標を立てさせて、その達成具合を上司がフォローする、といったやり方がほとんどだと思います。 しかし、ここで立てた個人目標やその目安となる職務基準書が、その部門に課せられた年度事業目標を達成するための施策になっているかというと、多くの場合は疑問を感じざるを得ないのが実態ではないでしょうか。 自分の所属する組織は果たしてどうなのか?本書はそんな気付きを与えてくれるきっかけになります。 自分も、職務上メンバーの目標設定面談を行うことがあるのですが、会社が定めた画一的な職務基準書にとらわれることなく、本来あるべき「業績を上げるためのミッション・役割分担」の認識合わせの場として活用していきたいと感じました。
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人事システムのさまざまな手法について随所で説明を入れつつ、従業員が皆『経営者意識』を持って仕事にあたるためにどうすればよいのかを提案している。基本的には成果主義を根底に、全社目標から部門目標、そこから個人目標まで落とし込んでいくことで合理的かつ公平・公正な目標設定ができ、評価も可...
人事システムのさまざまな手法について随所で説明を入れつつ、従業員が皆『経営者意識』を持って仕事にあたるためにどうすればよいのかを提案している。基本的には成果主義を根底に、全社目標から部門目標、そこから個人目標まで落とし込んでいくことで合理的かつ公平・公正な目標設定ができ、評価も可能になるという考え方である。 本書は多くの企業で誤解されながら導入され、失敗している「成果主義」に基づく人事システムの諸々についてその誤りが丁寧に指摘されている。また、日本の実情として年功序列は大方維持されていることも念頭におきつつ、組織が瓦解しないようなバランスのよい考え方を示そうとしている。前衛的な意見よりも、このような実際的な分析と提言こそ本来求められるものだと思う。 ただし、紙面の都合もあるのだろうが、抽象的な説明が多く実例の記述はほとんどないことが気になる。これでは理想論をかざすだけになってしまうのではないだろうか? いくら自社が多くの企業のコンサル業務を受けていると言っても、それがどのくらい、どのように実際の利益に結びついているか、そして従業員の満足に結びついているか、見えないのである。これではやはり説得力はないと言う他ない。 本書を通じて、従業員の生活満足度についてほとんど言及されていないことも気になる。企業の利益が従業員の利益に結び付くのだから、従業員のパフォーマンスを上げるよう工夫することが大事なことは当然である。一方で、人事には従業員が安心して働ける環境を整える機能も必要ではないだろうか。従業員が健康に働ける、そして、きちんと家族を守っていける、そういった部分で会社を信頼することができなければ、個々のパフォーマンスにも影響する。 近年は特に、仕事と生活のバランスを考えることの重要性が叫ばれている。自殺者3万人を数える日本で最も必要なのは、競争し利益を上げていくこともそうだろうが、働く人と家族の命を守ることではないだろうか。本書ではこのような問題点への示唆はなく、非常に残念であった。
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