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中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす NB online books

遠藤誉【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BP社/日経BP出版センター
発売年月日 2008/02/12
JAN 9784822246273

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商品レビュー

4.1

15件のお客様レビュー

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2018/12/05

日本の漫画やアニメに熱狂するとともに、2005年には反日デモに加わり日本への激しい抗議を叫ぶ中国の若者たちの実態を、戦後の日中関係などを踏まえながら論じている本です。 前半では、日本に留学している大学生への聞き取りのほか、中国のアニメ産業にたずさわる人びとへのインタビューなども...

日本の漫画やアニメに熱狂するとともに、2005年には反日デモに加わり日本への激しい抗議を叫ぶ中国の若者たちの実態を、戦後の日中関係などを踏まえながら論じている本です。 前半では、日本に留学している大学生への聞き取りのほか、中国のアニメ産業にたずさわる人びとへのインタビューなどもなされており、サブカルチャーについてのルポとして、よくまとまっているように思います。また後半では、江沢民時代の反日政策の背景や、サンフランシスコに発する華僑華人たちの人権保護団体と中国政府との微妙な関係などに切り込みつつ、国際社会における日本と中国のそれぞれの立場について著者自身の考えが展開されています。 著者は、1941年に長春で生まれ、国共内戦で家族をうしなうという辛い目に遭い、53年に日本に帰国したという経歴の持ち主で、そうした著者自身の中国に対するアンビバレントな思いが本書の底流にあることが本文のそこかしこにうかがわれます。いわゆるサブカルチャー畑のライターではないので、作品の内容にそくした考察が展開されているわけではありませんが、中国の人びとの考えに迫った本だと思います。

Posted by ブクログ

2017/01/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2008年刊行。著者は筑波大学名誉教授。中国人、特に青少年層を席巻するジャパニメーションとマンガ。一方、反日デモに参加する中国人青年。本書はこのアンビバレントな心性の実相とそこに至った過程、理由を解読し、中国人の今の一面を照射してみせる。中国通らしく先の心性の両立可能性を上手く根拠づける。興味深いのは、大量の安価な海賊版が、著作権侵害という害悪の一方。ジャパニメーションの質の高さを知らしめ、知名度アップと広範な普及に寄与したらしい事実。また、愛国教育が共産党賛美のみならず、台湾取込みを目的としている点。 必然的に、仮想敵は国民党ではなく、日本が標的となる。しかも、その際、対ファシズム戦、すなわち第二次大戦において米英露中は同盟国で、日本は共通の敵であった事実を活用。すなわち、現代での欧米との連携強化、緊密化のため、この紐帯を共産党が政治的に活用。この愛国化教育は国内安定にも有益。このような中国にとって一石二鳥となる政治戦略を、日本も直視する必要があるだろう。これが1994年鄧小平死去と、95年以降の江沢民による反日教育の流布につながった点は注目すべきか。 台湾独立→中台対立や戦争を忌避したい華僑の米国内ロビー活動と米国世論の琴線への配慮は無視できない要素。これらの事実をジャパニメーションを一つの素材にしつつ活写したのは見事である。ただ、中国分析の素材が大学生という絶対的少数派を核としている点には注意が必要。

Posted by ブクログ

2014/03/29

 たくさん発見が詰まっている、読み応えのあるノンフィクション。著者は1941年・中国長春市に生まれ、53年に帰国するまで中国で育った女性研究者。生まれ故郷である中国への愛を隠さずに、しかし視点としてはたいへんバランスを持って書かれていると感じる。内容としてはあちこちで書かれている...

 たくさん発見が詰まっている、読み応えのあるノンフィクション。著者は1941年・中国長春市に生まれ、53年に帰国するまで中国で育った女性研究者。生まれ故郷である中国への愛を隠さずに、しかし視点としてはたいへんバランスを持って書かれていると感じる。内容としてはあちこちで書かれているのだが、自分のメモとして。  論旨は明快で、後書きにまとめられているとおり 1.80年代初期に中国へ入ってきた日本動漫(漫画・アニメ)は中国で「大衆文化」となっている。『スラムダンク(灌籃高手)』や『セーラームーン』は幼少時から中国の若者の精神風土に深く浸透している。その背景には海賊版が「タダ同然」で入手できたことが大きかった。海賊版だからこそ、中国政府も日本動漫の普及を問題視しなかったし、また止めようもなかった。アメリカ産コンテンツに比べ、日本産は表面的には政治思想的な内容に乏しかったため、中国政府は「たかが動漫」と見くびってその普及を野放しにした。そこに中国政府の誤算があった。 2.日本動漫の消費を通して、日本の精神文化に使ってきた中国の若者だが、一方で愛国主義教育の影響もたっぷりと受けている。その結果、若者たちは「スイッチを切り替える」ように、その両面を使い分けるようになっている。 3.最近の「反日デモ」はインターネットを介して自らが選び取った海外からの情報に基づいていて、中国政府はこうした動きを「反体制的行動」の呼び水として恐れ、押さえ込もうとしている。 4.中華民国から中華人民共和国に政権が移るとき、この革命の中心を担ったのは農民たちだった。地主を激しく糾弾・罵倒しなければ、自分が売国奴として殺される「踏み絵」が精神風土として受け継がれてきた。一時期、強化された反日教育によって、現在も誰かひとりでも「反日」を叫ぶや否や、より大きい声で叫ばなければ自分が売国奴呼ばわりされるかも、という群衆心理は、ネットの無軌道性によってさらに拡大している。  おおまかにいえばそんなかんじなのだが、400ページ以上にも及ぶボリュームがある本なので、この論旨の「肉付け」こそがおもしろい部分。アンケートやインタビューなど、一時情報が豊富に詰め込まれていて、生々しい実感が味わえる。  以下、興味深いところ抜き書き。 ・中国ではコスプレ大会がさかんで、政府主催のモノもある。 ・中国の大学・専門学校の75%がアニメ学科を持っている。 ・中国は国策として「動漫事業」を起こそうとしているが、まだまだ日本動漫ほどの支持は得られず、日本製アニメの盗作疑惑なども生じている。 ・中国を日本産アニメが席巻したのは、格安で入手できたから。 ・しかも、これに対して中国政府は「日本はダンピングによって、中国のアニメ産業をつぶし、中国の若者たちを洗脳しようとしている」と位置づけている。 ・中国で「愛国主義教育」がはじまったのは92年以来と意外に最近。しかも、その中に「抗日戦争」という要素を入れて激しく強調し始めたのは95年。天安門事件(89年)直後は反米のための「愛国主義」教育だったのだが、江沢民が「親米色」を強めたために、かわりに「反日」を強めた。背景には台湾統一をにらんで、従来批判してきた国民党を持ち上げる必要があり、「抗日戦争」での共闘を強調するのが効果的と判断したため。 ・昔は「革命」を叫ぶことが「革命的」であることのアピールだったのに、今では「抗日」を叫ぶことが保身となっている。 ・日本動漫を愛しながら、「反日」と叫ばなければ売国奴とののしられる中国の若者たち。ところが最近の日本は彼らを「大地のトラウマ」に追いやるシグナルばかりを発している。これはたいへん不幸なことだ。

Posted by ブクログ

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