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絶望の精神史 講談社文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1996/07/10 |
JAN | 9784061963764 |
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絶望の精神史
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商品レビュー
3.8
12件のお客様レビュー
講談社文芸文庫 金子光晴 「 絶望の精神史 自分や周りにいる人の絶望エピソードを集めた自伝的エッセイ 国家に囚われた生き方に 絶望を見出している。再び戦争をしないように 国家に囚われた 自身の絶望の姿を忘れるな というメッセージが含まれていると思う 著者のエトランゼ(...
講談社文芸文庫 金子光晴 「 絶望の精神史 自分や周りにいる人の絶望エピソードを集めた自伝的エッセイ 国家に囚われた生き方に 絶望を見出している。再び戦争をしないように 国家に囚われた 自身の絶望の姿を忘れるな というメッセージが含まれていると思う 著者のエトランゼ(異邦人)な生き方は、国家に対して 無関心で無責任にも見えるが、日本から逃げ出せないで 諦めるしかない生き方より ましということだろうか? 同じエトランゼな生き方をする永井荷風に対して、激しく否定している理由がわからない。古典復興が気に入らないのか? 明治、大正、昭和の世相の捉え方は歴史書よりリアル *日露戦争後の興奮が冷めて、生活が困窮している庶民の様子 *日支事変勃発後の天津において、日本人が火事場泥棒をする様子 *戦後のバラックで 闇市が立ち、ぼろぼろな人間が がつがつ生きている様子など 「人間が国をしょってあがいている間は 平和など くるはずない〜人間は、平和に耐えきれない動物なのではないかか」 「僕が絶望をかかげて語るのは〜幸せばかり考えて生きてられない時代のためである。知らないうちにもっと大きな落とし穴に落ちこまないようにしなくてはならない」
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おもしろい。これまで明治〜大正時代の若者の精神について、小説以外では読んだことなかったので。こういう背景を踏まえて漱石をもう一度きちんと読みたい。
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[ 内容 ] 貧しい空寺の番人で絶望の生涯を終えた金子光晴の実父。恋愛神聖論の後、自殺した北村透谷。 才能の不足を嘆じて自分の指を断ち切り芸術への野心を捨てた友人の彫刻家。 時代の奥の真裸の人間を凝視する明治生まれの詩人が近代100年の夢に挫折した日本人の原体験をたどり日本人であるがゆえの背負わされた宿命の根源を衝く。 近代史の歪みを痛烈に批判する自伝的歴史エッセイ。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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