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抵抗の新聞人 桐生悠々 岩波新書123
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抵抗の新聞人 桐生悠々 岩波新書123

井出孫六(著者)

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抵抗の新聞人 桐生悠々 岩波新書123

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1980/06/20
JAN 9784004201236

抵抗の新聞人 桐生悠々

¥715

商品レビュー

4.5

3件のお客様レビュー

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2023/05/30

メディア論の名著としては挙げられていないが、ジャーナリズムとしての新聞の主筆としての説明を桐生悠々という人物を中心に描いている。  日本のメディア・リテラシーのひとつとして学習すべき基本書であると考えられる。1980年の出版で、今から40年前で380円の書籍であり、今なら800円...

メディア論の名著としては挙げられていないが、ジャーナリズムとしての新聞の主筆としての説明を桐生悠々という人物を中心に描いている。  日本のメディア・リテラシーのひとつとして学習すべき基本書であると考えられる。1980年の出版で、今から40年前で380円の書籍であり、今なら800円以上になっているとすると給与は倍になっているのであろうか。

Posted by ブクログ

2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1980年刊行。明治天皇崩御後の乃木希典殉死事件を無責任の極みと、そして、1933年の関東防空演習に対し、首都に敵機の侵入を許せば、爆弾投下による阿鼻叫喚の事態はまるで関東大震災の如く、かつかかる事態は敗色濃厚と同値である以上、そんな演習は無意味、と舌鋒鋭く批判した桐生悠々。が、後者のため、信濃毎日新聞の退社を余儀なくされ、その後、自主出版「他山の石」を発刊し続けたが、事後検閲のために販売が滞り、さらに、事前検閲に切り替えても、却って伏字に止まらず、頁が丸々白紙に交換せしめられる苦汁をなめた桐生。 この桐生の人物評伝である。◆前三章は四高・帝大法学部から奉職した官吏は短期間で辞め、その後流離い続ける前半生を描写。という意味で、検閲の實相、気骨のジャーナリストの本分は後四章、特に五から七章までで叙述される。◆天邪鬼な目線だと感じるが、強大な官憲に対して一歩も引かずに頑張り抜いた姿は神々しい。が、戦争の足音が近づく中、老いと病魔と、検閲のため執筆と生活がままならなくなる模様は痛々しく、徒手空拳の悲哀も行間に滲ませる。◆腰砕けジャーナリストに彼の爪の垢でも煎じて呑ませたいと感じさせる人物である。 ◆検閲の影響は、発禁処分や伏字・頁の削除というだけに止まらない。白紙・伏字の多さが、内容の面白さを失わせ、販売減・客離れを招来。また発禁処分は印刷代他の経費の持ち出しに繋がる。そのため執筆者の生活を脅かし、検閲されないよう自制した内容に堕すのは理。紙面情報は当り障りのない内容に、紙面に書かれない事実も出てくる。特に、発禁処分・検閲に遭うような事実が表に出ない。◆定量分析が困難なこの検閲の広範な問題・影響の具体例が本書にはある。

Posted by ブクログ

2011/05/15

[ 内容 ] 明治末から日米開戦前夜に至るまで、『信濃毎日』『新愛知』の主筆として、また個人雑誌『他山の石』の発行人として、反戦と不正追及の姿勢を貫き、ジャーナリズム史上に屹立する桐生悠々。 若き日には文学を志して尾崎紅葉の門をたたき、十二人もの子をもうけ、こよなく酒を愛した六十...

[ 内容 ] 明治末から日米開戦前夜に至るまで、『信濃毎日』『新愛知』の主筆として、また個人雑誌『他山の石』の発行人として、反戦と不正追及の姿勢を貫き、ジャーナリズム史上に屹立する桐生悠々。 若き日には文学を志して尾崎紅葉の門をたたき、十二人もの子をもうけ、こよなく酒を愛した六十八年の燃えるような生を、時代の変転のなかに見事に描く。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ