あくまくん DAS TEUFELCHEN

ハイケ・ホールバイン(著者), 酒寄進一(著者)

• 販売会社／発売会社: 徳間書店
• 発売年月日: 2001/08/29
• JAN: 9784198614058

商品レビュー

2018/05/17

ユスティンは9歳。ないしょの友達、あくまくんがいる。
あくまくんは悪魔だし、200歳と年は取っているけどごく普通の男の子だ。見た目は赤い顔、つの、寒い時マントがわりになるという大きな翼、さきっぽがふさふさしているしっぽ、片方の足が馬の足というところをのぞけば、普通の男の子と変わりがない。
住んでいるのは地獄と人間の世界の間にある「火の国」という所。家族と一緒に消えかけた火山に住んでいる。
平和に暮らしていたあくまくん一家だけど、悪魔の本分は人間を困らせ、恐ろしい目に合わせるものなの。大悪魔のアスモディスが言うには、人間の子どもと遊んでいるあくまくんはけしからん、ちゃんと人間を困らせないと地獄から追い出すと
。
あくまくんは人間を困らせることにした。
けれどやることなす事、失敗して・・・。

悪い事の計画もちょっとかわいいし、それが良い方にころがってアスモディスに怒られて、悪魔っぽい外観も無くなっていって。それをあくまくんのお父さんもお母さんもいいとしていて。
怖くないどころか、楽しいお話。

2005/02/07

ユスティンは９歳。普通の男の子だけど、普通じゃないところがある。それはあくまの友達がいるってこと！だけどそのあくまくんは、見かけ確かにあくまだけで、中身はユスティンと変らない普通の男の子。うそもつけないし、悪いことも出来ない。ある日とうとう地獄の主に目をつけられてしまったから、さぁ大変、このまま悪いことが出来ないと地獄から追い出されてしまう。そうなるとあくまくんのお父さんとお母さんまで責任をとらされてしまう。なんとか悪いことをしなくちゃ！
悪魔らしくないあくまくんは、ちゃめっけたっぷりで、一生懸命悪いことをするのに全部裏目に出てしまう。友達のユスティンとしては、成功されたらいい迷惑だが、あくまくんのキャラクターがどうしても憎めない。低学年向きでとても読みやすい文章と、流れ。