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ぼくが、原発に反対する理由
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 1989/05/01 |
JAN | 9784191439672 |
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ぼくが、原発に反対する理由
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
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元々原発の設計に携わった技術者の著者が記者となり、それまでのことを書きたいと暖めた物をやっと出版出来た本で、1989(平成元)年に出版された本であることを知らずに読み進んだが、今起こっている福島の原発事故が予言されていた本の内容です。 就職先は日本の原発企業日立・東芝の二大企業の東芝エンジニアリングという会社で、原発の設計を中心に働いていた著者が仲間の退職していく姿や上司のがんでの死を超えて、この本をどうしても書きたいと何度も企画を提出してやっと書くことの出来た本です。 本文中にもありますが、狭い日本に36基という原発があり、事故が起こらない方がおかしいと書かれていましたが、福一がおきた時には54基もの原発が日本にひしめいていたのです。 最先端といわれる原発がいかに古い技術をそのまま使い続ける施設であるかということや、その膨大な施設をチェック管理することが非常に難しいこと、企業はどうやって利益を出すかということで何を削っていくか、などを読み進むうちに、原発の恐ろしさをヒシヒシと感じていきました。 この本が書かれていた時に現在の原発事故はまだ起こっておらず、彼は福一の設計や現地での立ち会いなどの経験も書いています。 その彼が、福一が事故を起こす20年前に原発の危険性を発信していたのです。 私たちはその当時週刊誌に載ったチェルノブイリの事故の記事や危険性の情報を読んでいたけど、結局何も変わっていなかったのです。 今この本を読んでみて、当時もっと多くの人たちが真剣に原発の事に、他人事とは考えずこういった情報をしっかりと目にして頭で考えていたならと思いました。
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(図書館にあります) 原発技術者から、フリーの記者に転職した「僕」の体験談。原子力という、人間には扱いきれないものを扱う設計室からの生の声があふれる一冊。 計算結果に不都合があれば、数字をカッターとノリで文字通り「切り貼り」してその場をとりつくろう。原発の部品が予定通りの日...
(図書館にあります) 原発技術者から、フリーの記者に転職した「僕」の体験談。原子力という、人間には扱いきれないものを扱う設計室からの生の声があふれる一冊。 計算結果に不都合があれば、数字をカッターとノリで文字通り「切り貼り」してその場をとりつくろう。原発の部品が予定通りの日にできなければ、まったく違う材質で作った「ダミー」で検査を切り抜ける・・・。 こんなことの積み重ねが、福島事故につながったのだと実感できる。背筋が寒くなる。 でも、そんな日々の中で「僕」は、かけがえのない先輩、職人、同僚との出会いに恵まれる。しかし、尊敬していた上司が白血病で死んだと知ったとき、「僕」は原発を本気で疑い始めた。 この本は、20年以上前に書かれた。福島事故のような、悪いことが起こった後で、「やっぱり原発は危ないと思っていた」と言うのは(大切なことだけれど)やさしい。 事故の前、原発に反対する人は、多かれ少なかれ「変わり者」だと思われ、無視されていた。「僕」のように。 最初は原子力を「夢のエネルギー」だと思っていた「僕」は、やがて組織からドロップアウトして記者になる。原発に反対するデモを取材するうち、その列に加わることが、「原発を作ってきた自分の責任」だと感じ始めるのだった。 この本を読んでいると、「はたらく」というのはどういうことなのか、ものすごく考えさせられる。
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高専を卒業後東芝エンジニアリングで原発の設計に長年携わった 著者が原発開発運用の現場を赤裸々に書いた本。 安全性の根幹にかかわる解析データのねつ造。 材料の発注間違いによるダミー(本来のものとちがう材料でつくったそっくりさん)による検査合格 被ばくしてなくなる課長 やる気があり、まともな人からやめていく職場。 被ばく量の多さを自慢しあう環境。 反原発運動に対する感度のなさ。 いったいだれのためにこんなことをやっているのか、現場で矛盾に気づいた著者は記者となりプレイボーイや週刊ポストに記事を書くようになったそうだ。 こういう本がでても普通に原発の建設が進められていたとは、本当に情けなくなる。 ぜひ多くの人に読んでほしい。
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