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対論 言語学が輝いていた時代
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2008/01/29 |
JAN | 9784000227704 |
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対論 言語学が輝いていた時代
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
社会人になってから。 高校生のときに言語学にハマったきっかけとなったふたりの対談本を見つけて、思わず買って読んだもの。
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「言語の脳科学」ではダーウィン、アインシュタイン級の偉人とされたチョムスキーが、本書ではヘルダー、ソシュール、ヴァイスゲルバー、フンボルト、ヤーコブソンなどと対比される有力な言語学者の一人である。言語の生得説も、彼の人種、宗教に由来すること、まず共産圏で受け入れられたこと、それが...
「言語の脳科学」ではダーウィン、アインシュタイン級の偉人とされたチョムスキーが、本書ではヘルダー、ソシュール、ヴァイスゲルバー、フンボルト、ヤーコブソンなどと対比される有力な言語学者の一人である。言語の生得説も、彼の人種、宗教に由来すること、まず共産圏で受け入れられたこと、それが人類史的な脳の進化と合致しないことなどが指摘されている。言語は上半身=理性、下半身=行動という半獣神のような存在(255頁)で、そのような存在を扱う言語学では、一つの理論は半世紀持たない、としている。そうだろうなと思う。
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“クリティーク”というのが,内集団に属しながらその内集団の欠陥や矛盾を指摘することが本来の意味なのだとすると「批判」というよりは「内部告発」であって,本心から改善を望む姿勢に由来するものということだと思いますが,田中氏・鈴木氏はそういう思想で言語学をやってきた自負があるようです。...
“クリティーク”というのが,内集団に属しながらその内集団の欠陥や矛盾を指摘することが本来の意味なのだとすると「批判」というよりは「内部告発」であって,本心から改善を望む姿勢に由来するものということだと思いますが,田中氏・鈴木氏はそういう思想で言語学をやってきた自負があるようです。 発言を読んでみると,どちらも「毒」が強いようで,特に鈴木氏はかなりこだわりのある自信家だろうなと推測します(顔つきも)。 ***** チョムスキーは骸骨の言語学,スケルトン・リングイスティックス。ぼくは血と肉,ギュッとつかめばキャッという,そういう言語学をしたいんだ。(p.44, 鈴木) 人間という動物は,どういうわけだか,これは神をもってくるほかないけれども,本能がなくなってしまった半端な動物なんです。ほかの無数の動物が動物一般としての基準だとすると,人間もたしかに動物だけれども,人間は例外的に本能を失った動物なんです。そこで進化の過程で失った本能を,次々に補ってきた。何で補ったかというと,それは文化で補ったのです。だから人間というのは文化で生きる動物。普通の動物は本能で生きる動物。(p.74, 鈴木) 神をつくるなんて,ことばがなければそんなことできない。神がことばをつくったと聖書は言うが,実はその逆なのです。(p.76, 田中) →人間は恣意的な観念を作れるから。この田中氏の発言を受けて,鈴木氏は「いまおっしゃった言語,宗教,すべて含めて私はいま「文化」と言っている。」とさらに自分の方が観点が優れているよと強調する。
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