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ダンシング・ヴァニティ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/01/31 |
JAN | 9784103145295 |
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ダンシング・ヴァニティ
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商品レビュー
3.8
25件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公が「おれ」、奇怪な笑い声、短いセリフの応酬。序盤のこの展開だけで楽しみになってくる。 おかしな登場人物、どこかで見たような展開、いつの間にかあっという間に切り替わる場面に翻弄されつつ、ついニヤニヤしたくなってくる。 若い頃に始まり、父となって仕事で名声と力を得るも、やがて来る老いと衰え。ドタバタしながら終盤までいくと、衝撃のフレーズが唐突にやってくる。 歳をとると昔のことを何度も繰り返して思いだし、次第に限られた数の情景に収斂していく。過去に戻って違う選択肢を選んだとして、リセットできてしまうような人生なら死になんの意味があるのか。これにはやられた。 コロスが可愛いです。
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最初はミニマル・ミュージックの小説化?と思う。 パラフレーズを繰り返しつつ、状況は微妙・絶妙に変遷し、ストーリーは匍匐前進する。改行せずに急展開する著者お得意の技法のため、一行半句も油断できない。 筒井康隆の一人称おれ小説は、おのれ自身を凝視する視線の鋭さが尋常ではない。
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『その裂け目の彼方にあるのは虚無だった。それは虚無の色をしていた。虚無の色というのは暗黒ではなく、乳白色でもなく、漆黒でもなく、無色透明ですらなかった。それは要するに、虚無の色だった。』 『夜、家の中を歩くと廊下には点点と支七子の落としていった涙が宝石のような光の粒となって撒き...
『その裂け目の彼方にあるのは虚無だった。それは虚無の色をしていた。虚無の色というのは暗黒ではなく、乳白色でもなく、漆黒でもなく、無色透明ですらなかった。それは要するに、虚無の色だった。』 『夜、家の中を歩くと廊下には点点と支七子の落としていった涙が宝石のような光の粒となって撒き散らされ、それは踏むと塩粒が擦れあう音がしてまるで彼女の心の軋みのように聞こえるのだった。』
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