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艦と人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1983/07/01 |
JAN | 9784087724417 |
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艦と人
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商品レビュー
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『艦と人』という題名の通り,本書は日本海軍の艦船と造船官を主題としたノンフィクション・ノベルである. 内容は,副題の『海軍造船官八百名の死闘』が示すように,明治以来敗戦までの我が国の建艦80年の歴史を歩み,そして消えていった造船官800人を,海軍技術中将福田烈を軸として画くも...
『艦と人』という題名の通り,本書は日本海軍の艦船と造船官を主題としたノンフィクション・ノベルである. 内容は,副題の『海軍造船官八百名の死闘』が示すように,明治以来敗戦までの我が国の建艦80年の歴史を歩み,そして消えていった造船官800人を,海軍技術中将福田烈を軸として画くものである.しかしながら,その実質は主人公である福田烈の伝記と言った方が良いと思われる程に,ページの大半がこれに割かれている. 福田烈は,我が国における電気溶接の権威であり,艦船建造をリベット工法から,今日では一般的となった,電気溶接工法に変えた人物である.したがって,我が国の電気溶接の歴史に関しても,その歩みについて深く知ることができる一冊となっている.本書では特に,ワシントン軍縮条約以降の,海軍休日下の熾烈な日米建艦競争,友鶴事件・第四艦隊事件の衝撃,前代未聞の巨大戦艦「大和」・「武蔵」の建造,大東亜戦争下でのブロック工法を用いた艦船の大量建造や損傷艦の修復,そして戦後復興を支えた造船業の隆盛というようなテーマについて,福田烈をはじめとする造船官たちが如何に闘ったかが,用兵者とは異なる視点から詳細に,かつドラマチックに述べられており,非常に興味深く,また感動的な内容となっている. なお,本書の造艦技術に関する記述は福井静夫氏の名著『日本の軍艦』を底本としているので,こちらを読んでから本書に当たると,より興味深く読むことができるであろう.
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