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氷石 くもんの児童文学

久保田香里【作】, 飯野和好【画】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 くもん出版
発売年月日 2008/01/24
JAN 9784774313634

氷石

¥605

商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2024/02/17

過去の恨み辛みを力にして生き抜く千広と、現在をめいっぱい感じきる宿奈。 心地よい時も、命が消えそうなときも、宿命にあらがわず身を委ねる宿奈がとても印象的でした。 そんな宿奈に出会って、千広も世界の見方が変わってきます。 とっても素敵なお話でした。二人には末永く幸せでいてほしいです...

過去の恨み辛みを力にして生き抜く千広と、現在をめいっぱい感じきる宿奈。 心地よい時も、命が消えそうなときも、宿命にあらがわず身を委ねる宿奈がとても印象的でした。 そんな宿奈に出会って、千広も世界の見方が変わってきます。 とっても素敵なお話でした。二人には末永く幸せでいてほしいです。

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2022/12/22

「これがほしいの」宿奈がさしだした手の上に、千広が売った小石がのっていた。「疫病に効くとか大神のご加護とか、全部、空言なんだぜ」「知ってる。それでもかまわない。つるつるしていて、まるで水晶みたいでしょう。水晶のこと、氷石ともいうのだって…」ひたむきさを失いかけた少年に訪れる、天平...

「これがほしいの」宿奈がさしだした手の上に、千広が売った小石がのっていた。「疫病に効くとか大神のご加護とか、全部、空言なんだぜ」「知ってる。それでもかまわない。つるつるしていて、まるで水晶みたいでしょう。水晶のこと、氷石ともいうのだって…」ひたむきさを失いかけた少年に訪れる、天平九年の夏の出会い。 (『あなたもブックトーク』京都ブックトークの会にて紹介) 奈良の都にい疫病が流行っていた。疫病除けの霊験あらたかな石、といって、河原で拾った小石を売る。千尋の考えた金儲け法だ。坊さんの薬草とどっちが効くのだろう? (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部より紹介) 「これがほしいの」宿奈がさしだした手の上に、千広が売った小石がのっていた。「疫病に効くとか大神のご加護とか、全部、空言なんだぜ」「知ってる。それでもかまわない。つるつるしていて、まるで水晶みたいでしょう。水晶のこと、氷石ともいうのだって…」ひたむきさを失いかけた少年に訪れる、天平九年の夏の出会い。

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2021/04/18

久保田香里さんは、いつも難しい(資料があまりなさそうな)時代を舞台に子ども向けの小説を書く人だが、これも天然痘のエピメディックが起こっている天平九年(737年)の平城京を舞台にしている。 父は遣唐使となって唐に行ったまま戻らず、母を天然痘で亡くした少年千広が、生き抜く姿を描く。 ...

久保田香里さんは、いつも難しい(資料があまりなさそうな)時代を舞台に子ども向けの小説を書く人だが、これも天然痘のエピメディックが起こっている天平九年(737年)の平城京を舞台にしている。 父は遣唐使となって唐に行ったまま戻らず、母を天然痘で亡くした少年千広が、生き抜く姿を描く。 コロナの流行で疫病を描いた小説が注目されたんだから、これもそうなればいいのに。 虐待されながら藤原家で働く少女宿奈との交流は、傷ついた心を持つもの同士が惹かれ合う切なさに胸が熱くなる。 今のような医療もなく、もちろんワクチンなどもなかった時代、それでも生き延びた人々がいたからこそ、今の私たちがあるのだ。 遣唐使とか平城京とか、歴史の教科書で覚えただけの知識が、この物語を読むことで血肉を伴った人間の営みとして感じられるようになるのも、久保田さんの作品のいいところ。 巻末の研究者の解説もとても良い。

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